PCレスでのリッピングはロスレスまで対応
スマホやタブレットから接続して音楽CDをリッピングできるのも、本製品の魅力のひとつだ。
接続については、Wi-Fiになっており、LDR-PS8WU2RBKにはブリッジ機能も用意されているため、リッピングをしながらスマホの操作もOKだ。
また専用アプリLogitec CD Ripperはバックグラウンド処理にも対応しており、スリープ状態でリッピングが終了するまで放置することも可能だ。
非対応の型式は、CCCDとCD Extra、SACD、UDFフォーマット。音楽CDをバックアップしたCD-R/CD-RWは再生可能だが、リッピングは行なえない。使用してみた限りでは、ほとんどPCのそれと変わりない。もちろん、スマホからCD-Rへの書き込みも同様だ。
リッピングについては、ロスレス(FLAC/ALAC)、高音質1(AAC-LC 320kbps)、高音質2(AAC-LC 256kbps)、通常音質(AAC-LC 160kbps)、容量重視(AAC+ 96kbps)から音質を選択可能だ。
リッピングした音源の再生は、iOSの場合「ELECOM Hi-Res Music Player」が必要。Androidの場合は、標準のミュージックプレーヤーで再生可能であり、microSDカードの存在を考えると、Androidユーザー向けの周辺機器ともいえる。
なお、ジャケットや楽曲情報については、Gracenote MusicID経由で自動的に取得できるほか、手入力にも対応する。
また、DVDの視聴にも対応しており、有料アプリ「Logitec Wireless DVD Player Plus」をインストールすることで、DVDの再生も行なえるようになる。
この場合は、ベッドサイドのPCがスマホに置き換わっている人にとっては、地味ながら便利なアプリになるのではないだろうか。
これからの外付け光学ドライブ
スマホといっても、カテゴリとしては極小PCになる。しかし、OSが異なるため、PC向けの周辺機器の利用には制限があった。その部分にアプローチしてきたのが本製品といえる。
また、年間の光学ドライブ使用率がかなり低下しているが、たまに必要になるといった人にも向く製品だ。
普段はスマホから接続しておき、資料などを読み込むときはPCに接続といった運用方法もある。ともあれ“いちおう保険で光学ドライブが必要”といった状況であれば、利用幅が広がる本製品をチェックしてみよう。