実測すると、格安SIMの標準的パフォーマンス
早速速度を計測してみよう。いつものドコモ版「Xperia Z3」にSIMを装着し、速度測定アプリ2種(OOKLA Speedtest、RBBTODAY)で測ってみた。プリペイドであっても速度が遅くては話しにならないのだが、筆者が試した8月上旬では、格安SIMの標準的なパフォーマンスは持っていると思われる。
早朝はしっかり速度が出ている。トップスピードがほかに比べて遅いが、これはスマートフォンで使っている限り、あまり体感できない差となる
また、1日の中でも瞬間的に極端に遅くなる昼食休憩時の12時45分前後の速度が、IIJmioほど遅くなっていないことに注目。
ただし、ドコモ契約のspモードのような速度は出ていない。実際の支払い額が違いすぎるため、格安SIMでspモードのようなパフォーマンスは出てないのも仕方ないことを考えると、十分なコストパーフォーマンスを持っていると言えるだろう。
1日の中でもかなり混雑している時間帯の午後10時頃の通信速度は、IIJmioに対してほぼ互角か下りが若干上回っている程度で、この時間帯も十分なパフォーマンスが出ていると思われる。spモードの速さは別格。料金が違うのだから仕方がない。
なお、冒頭で述べた通り、1日あたりの高速通信容量は200MBに制限されており、それを超えるとすぐに200kbpsに落とされる。
速度テストで下り数十Mbpsの速度が出るとあっという間に200MBを消費してしまい、何のためのSIMかわからなくなる。実際に使う場合はくれぐれも速度テストをしないことを強くおすすめしておきたい。
短期利用でも十分に使えるSIM
たった7日間のSIMであるが、旅行で日本にやってきた外国人には有効な格安SIM。同じU-mobileのプリペイドSIMは空港の自販機などでも売っているが、家電量販店で売っている安いパッケージでも問題ないパフォーマンスを示していることがわかった。
アクティベーションなど手続きなしで使えるということは、スマートフォンでなくモバイルルーター利用でも使いやすい。しかも、さまざまなスキルの旅行者が使う面でも、面倒な手続きなしで使えるのはありがたい。
基本は訪日外国人向けだが、ごく短期利用で、契約や解約の手間をかけたくないというのであれば、格安で売られているU-mobileのプリペイドSIMという選択は悪くないだろう。