触ってみると違いは明らか!
基本的なスペックに大きな変化はないのだが、ボディーの触り心地で大きく印象が異なる。arrows M03のほうが“イイモノ感”が数段上だと感じるため、どちらか選べと言われればarrows M03を選択するだろう。
前述した通り、USBポートがキャップレスになっているのは、頻繁な充電を必要とする使い方や、モバイルバッテリーとつなぎっぱなしで使う場合に有効だ。
Android 6.0による違和感は感じない
Android 6.0であることによる操作の違いは特に感じないが、それよりも富士通独自のNX!ホームやLeafUIなどによる、他機種との違いは顕著。マナーモードの入り方や設定画面の並びもAndroidの標準的なものとは少し変わっているので、他機種から移行した場合はOSではなくむしろメーカーの独自仕様に慣れることのほうが先決だろう。
それ以外の操作性は通常のAndroidだ。Webサイトの表示などでモタついた感じもなく、快適に利用できる。これといって問題は感じない。
ポケモンGOについても問題なく起動・プレイできる。ARモードも問題なし。ただし、モンスターを獲得した後の画面推移など、処理能力が必要とされる場面では、ハイエンド機でプレイした場合よりも遅さを感じることがある程度だ。
比べてみるとすぐわかるのが画面の変更。同じ5インチで解像度も同じだが、arrows M02は有機ELディスプレイがM03では液晶に変更となっている。コントラストの強さは若干落ち着いた感じになり、白ベタのところなどのフラット感が増している。
どちらが良いかというのは、これは好みの問題としか言いようがない。どちらもきちんと発色しているため、これは慣れで解決できる問題かもしれないが、どちらかといえばM03のほうが他の多くのスマートフォンに近い印象だ。他機種から乗り換えて違和感がないのはM03という程度だ。
また、カメラは画素数が1300万画素にアップしている。スマートフォンのカメラなのでレンズも画素の絶対的なサイズが小さいため、実際の写りに影響するのは画素数のアップよりも素子の感度や後処理の良し悪し、好みの色調になっているかなどが重要なわけだが、arrows M02よりも落ち着いた色調になっている。派手さはないものの、こちらのほうがよりカメラらしい画質になっている印象だ。
日本特化仕様に磨きをかけた「arrows M03」
さて、arrows M03だか、ひとことで言えばSIMフリースマートフォンのなかでもオススメ機種であることは間違いない。SIMフリースマートフォンが多く登場し、価格の面でも競争が進んだのでarrows M02の登場時のようなインパクトはないが、arrowsにしかない国内向け機能を充実させながら、手頃な価格という貴重な存在の立ち位置は揺るぎない。
そして格安SIMの加入時に同時購入すると価格が大きく下がる。mineoでは、arrows M03を家電量販店等で単体購入するよりも安い3万1800円(税抜)だ。
また、mineoで販売するものは家電量販店等で単体販売されるものと同様にSIMフリーなので、万が一異なる格安SIMに乗り換えても使えるということも知っておくと、あらためてarrows M03のコスパの高さが実感できるはずだ。
(提供:ケイ・オプティコム)