米国市場参入は“間もなく”!?
今回の米国市場参入は、Bloombergの取材でXiaomiのBarra氏が語ったものだ。Barra氏は、「当然ながら、米国は視野に入れている市場だ」と語り、“近い将来に”スマートフォン市場に参入するための準備を進めているとした。
Barra氏は時期をはじめとした具体的な詳細には触れていないが、若者など新しい技術に感心の高い層にリーチできるチャネルとともにソーシャルメディア戦略を進めると述べている。なお、Xiaomiはすでにイヤフォン、フィットネスバンドなどの製品については、米国市場向けにオンライン販売を開始している。
Bloombergが指摘している通り、Xiaomiは5月末にMicrosoftより約1500件の特許を取得している(Xiaomiの株式と引き換えだったという憶測もある)。これを米国市場参入に向けた足がかりと見る向きも多い。
Strategy Analyticsのアナリストは、「Mi 5、2017年の「Mi Edge」でしっかりとした成功を築くことができなければ、Xiaomiに未来はないだろう」と語っていた。厳しい状況をどう乗り切るのか、米国市場がその鍵となるのだろうか。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている