バースト転送機能の提供前後で比較
9月6日から機能開始という知らせをOCN モバイル ONEのアプリから通知を受けて、その前日となる9月5日の夜に低速モード、OCN モバイル ONEで言う「ターボOFF」にして速度を確認してみた。
下りの速度は0.25Mbpsと出ているが、その下のグラフを見るとある程度平準化していることがわかる。
ところが9月6日の提供開始後は、いきなり5Mbpsを超えるような速度で立ち上がり、すっと速度が下がり、後は200kbpsが続くというように変化している。
実際にスマートフォン向けページのウェブサイト閲覧をしてみると、クリックしてすぐにデータが流れてくるようなページでは、HTMLのデータと一部画像を最初の一瞬で読み込んでしまうようで、だいたいページが表示された後、ゆっくりと残りの画像の転送が進むという印象だ。
高速通信モードには到底及ばないし、画像が出てくるも少し遅い感じがするが、それでもデータ容量が小さめのスマートフォン向けページの閲覧ならば普通に利用できそうだ。
これが混雑する夜間帯。特に21時前後であれば、低速モードと高速モードの体感上の差はさらに縮まった印象を受ける。
日ごとの容量のプランを契約していて、上限を超えて速度制限を受けるのが夜から深夜の0時までということを考慮すれば、まさにピッタリだ。
データ通信量上限に達した場合のガマンを少なくできる
OCN モバイル ONEは、加入月が無料なことと、初期費用を含んだ加入パッケージが非常に安売りされていたり、店によっては端末購入時に加入パッケージ分がほぼ無料で提供される例もあり、加入のハードルは低い。
月間のデータ通信量を抑えたいが、上限に達した場合の辛抱も少ないほうがいい、という人にはOCN モバイル ONEはオススメ度が増したと言えよう。
ただし、OCN モバイル ONEを契約する上で、少し不安なのが回線速度だ。どちらかというと速度測定アプリの結果では、速いとは言えない数値を出すことの多いのだが、提供事業者のNTTコミュニケーションズは、9月5日から選考販売もはじまった「LINEモバイル」に回線提供する。
会員数を多く集めることが予想されるLINEモバイルに回線を提供することで、どのような影響が起こるかは未知数だが、もともと会員数の多いOCN モバイル ONEであり、通信事業者としては非常に大きな会社ということを考えればそれほど影響はないと思われる。