発売されて間もない頃だったので、それほどケースは出回っていないはず……。そう考えた筆者は驚きました。すでに、iPhone 6/6 Plusのケースのたくさん並んでいます。いやそれどころか、他のどのスマートフォンのケースよりも、6/6 Plusのケースが陳列されているスペースが広いではありませんか。
あのときほど、「iPhoneは世の中に受け入れられているんだ」と実感したことはなかったかもしれません。それだけのシェアを獲得したのだなあ、大したものだ、と感慨深いものがありました。
それからおよそ2年間、iPhoneにおいて、「水の侵入を防ぐ!」というのが特徴のケース、あるいはICカードなどを挟める手帳型のケースは高い人気がありました。しかし、iPhone 7/7 Plusは防水・防塵機能をサポートしているということで、それらのケースはメリットが少しなくなってしまうように思います。Amazon.co.jpでは、「防水」をウリにしているiPhone 7用ケースの一部が値崩れしているとか……。
iPhoneのケースは一大市場であり、サードパーティーが力を入れてくるのは間違いありません。iPhone 7以降のケース界では、どのようなタイプが主流になるのでしょうか。気になるところです。
アップルの製品といえば、スタイリッシュなCMも特徴ですね。今回はアップルのCMにも楽曲が取り上げられたアメリカの知性派(?)バンドを聴いてみましょう。
今日の作業“中”BGM
Vampire Weekend「Vampire Weekend」
Image from Amazon.co.jp |
ヴァンパイア・ウィークエンド |
ヴァンパイア・ウィークエンドはニューヨーク出身のインディー・ロック・バンド。iPadのCMソングに使われていたのはサード・アルバム収録の「Unbelievers」ですが、あえてデビュー盤のこちらを紹介しましょう。
このファースト・アルバムの衝撃はなかなか忘れられません。「こんな音楽、聴いたことない!」という驚きは、今まで何度もありました。しかしこのバンドの場合は、「どうしてこんなアウトプットになるんだ!?」というふうにびっくりしたのです。
なんとなく、メンバーの好きそうな音楽は想像がつくんですよ。こういうバンドを聴いてきたんだろうな、とか。トーキング・ヘッズとかに憧れてそうだなあ、とか。ただ、それらを咀嚼して、どうしてこんな風変わりに、かつポップにまとめあげられるのか。そこがまるでわからない、読めない。
どの曲も大体2、3分。長くても4分。ポップでキュートではあるのですが、最終的に「よし、このアレンジでOK」となった理由が判然としません。生まれて初めて「カリフォルニア・ロール」を見たような戸惑いというのでしょうか。おいしいし、なんとなく生まれた背景もわかるけど、それにしたって経験したことがないなあ、みたいな。人を喰ったような、チープとも凝っているともいえるミュージックビデオも象徴的。
今ではすっかり世界的に有名なバンドになったといえましょうか。コロンビア大学で結成されたということで、メンバーは生粋のインテリ。確かに知的で、泥臭いというよりはスマートな音楽に仕上げているといえば、そうでしょう。しかし、ただ頭でっかちなだけではこんなに変な気持ちよさは生まれないと思います。バンドのマジックといえばよいのでしょうか。とにかく、個性的な1枚です。
コジマ
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
人気の記事:
「カシオの1000円腕時計“チプカシ”を買う シンプルこそパワー」「なにこれヤバイ! 『パラッパ』『Rez』並の衝撃『PlayGround』」「【閲覧注意】オオグソクムシと幻のカニを食べる 高田馬場『米とサーカス』」