筆者はiPhone 7 Plusの予約を早めに完了していたので、発売日はすぐに「入荷しました」というメールが来るに違いないと考えていたのですね。今にして思えばお気楽にもほどがあるのですが。そこで9月16日の朝にいそいそと起床して、「はやく受け取りに行かなきゃ!」とメールを確認しました。愚かです。
ところがメールが来ていない。おかしいな、発売日なのに……と考えたところで、今日はポケモンGO Plusの発売日でもあるなと、ふと思い出した。そこでAmazon.co.jpを見ると、普通に売っている。
一度発売が延期になったこともあるし、その分だけ在庫を確保できたのかな……と思いつつ、いい機会だと注文したのです。しかも、当日に届きました。
しかしポケモンGO Plus、実は大人気だった。9月16日の午後にはもう品薄で入手困難になっていました。何の下準備もせずにあっさりと手に入れてしまった筆者は、本当に運がよかったというほかありません。
ちなみにiPhone 7 Plusに関しては、ただただ諦めの境地です……。
ともかくポケモンGO Plusが手に入っただけでもよしとして、その名も「Go!」というジャズ名盤を紹介します。
今日の作業“中”BGM
Dexter Gordon「Go!」
Image from Amazon.co.jp |
ゴー! |
テナー・サックス奏者、デクスター・ゴードンの太く重いテナーが聴けるアルバムといえばこれ。
リズムにジャストに乗るのではなく、少し後ノリで吹くことで、独特のスピードと重量感をもたらしているのがツボ。しかもピアニストは、これまたベッタリと後ろ髪を引かれるようなタッチを持ち味とするソニー・クラーク。粘りとほの暗さを兼ね備えていながら、鈍重には聴こえない絶妙な演奏が心地よい。
ベースのブッチ・ウォレンとドラムのビリー・ヒギンズによる安定感も特筆すべき。どっしりと腰のあるリズムに、じっくりと耳を傾ける。これこそジャズの悦びではないか……という気さえしてきます。
特に有名なのは1曲目「Cheese Cake」。哀愁にあふれたテーマの吹きっぷりからして、絶好調、という感じ。高速なボサノヴァ風のリズムでゴードンが吹きまくる「Love for Sale」も、胸のすくような爽快感にあふれています。
タバコの煙とコーヒーの香りがただようジャズ喫茶の風景が目に浮かぶような名盤。ジャケットもいいですね。「GO」の力強すぎる二文字、そして「DEXTER "GO"RDON」の"GO"だけさりげなく文字色を変えるセンス。何から何まで粋な1枚です。
コジマ
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
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