中国のVRが俄然面白くなってきた。東京ゲームショーでは日本でのVR元年をこれでもかと感じたが、海の向こうの中国でもVRが盛り上がりを見せている。
淘宝網でVR製品を検索してみるとわかるが、VRゴーグルを中心に無数の製品が売られている。
日本だとVRゴーグルやヘッドマウントディスプレーに「装着すると恥ずかしい」という声をよく聞くが、中国では十年以上人々が最新テクノロジーの導入にどん欲であることから、VRは日本よりは早く普及するのではないかと思う。
それは数字にも表れている。調査会社のIDCとECサイトの京東によると、中国での2016年第2四半期のVRゴーグルの販売台数は100万台で、20代後半から30代前半の男性に特に人気。
58%の消費者がVRに興味があるとし、200元(約3100円)以下の製品を購入した人が90%以上を占める。IDCによるとVR製品は年平均75%増で出荷台数が増えるという。
無名なメーカーから数多くのVRゴーグルが出ているが、聯想(レノボ)、華為(ファーウェイ)、小米(シャオミ)といったメジャーなメーカーもVR製品をリリースしている。
華為のVRゴーグルはサムスンのGear VRライクな製品で、同社はライカとVRで提携、今後のリリースに期待がかかる。
小米の製品は49元、日本円では750円程度と安価だが、小米ブランドで安心感を提供。同社の製品は「玩具版」と名乗る通り、これで終わりそうにはなく、次の製品を予感させる。
レノボは「蟻視科技」という企業と提携しVRゴーグルをリリースしているが、今秋にはGoogleのDaydream対応製品が出てくるという。どのメーカーも手探りの状態だ。