MCコジマのカルチャー編集後記

「Moto Z」シリーズに男子の心がくすぐられる【倶楽部】

文●コジマ

2016年10月03日 08時00分

 合体式スマートフォン自体はこれが初めてというわけでもありませんが、モトローラ・モビリティ・ジャパンのダニー・アダモポーロス代表取締役社長によれば、背面にマグネットで簡単に装着できること、Moto Z&Moto Z Playのどちらのモデルも単体での性能が高いこと(機能を補うのではなく、さらに高めてくれるという意味でしょう)を長所に挙げています。

 モトローラは元々アメリカンなデザインでスマホ愛好家の間では人気がありましたが、このMoto Modsもアメコミのヒーローが使うような、便利アイテム的格好よさがあります。

 たとえば一眼レフカメラだってシチュエーションに応じてレンズを変えますし、ノートPCだってPCカードがあったわけで、「スマホの拡張パーツ」も大いにありではないでしょうか。日本でどれほどのシェアを獲得できるかはわかりませんが、がんばってほしいもの。

 何よりも、「合体して機能がパワーアップするスマホ」という存在が最高ですよね。男の子心がくすぐられます。

今日の作業“中”BGM
Bill Evans/Jim Hall「Undercurrent」

Image from Amazon.co.jp
アンダーカレント

 ジャケットのミステリアスな美しさもバッチリ。ジャズ・ピアニストとしてあまりにも有名なビル・エヴァンスと、知性派ギタリストであるジム・ホールのデュオ。

 「名盤」として語られ尽くした感のあるこのアルバム。2人の息が合っているというだけではなくて、たとえばどちらかが伴奏で、どちらかが主旋律を奏でて……というわけではなく、ふと気が付くと、ピアノが前に出て、ギターが前に出て……と、どちらが主役かわからない。

 だからといって、お互いに前へ前へと出ようとしているかといえば、決してそういうわけでもない。聴かせどころを心得て、出るところは出る、引くところは引く。と、口で説明すればカンタンですが、このバトンの受け渡しは本当に巧みです。


 お互いにテーマを投げかけつつ、コードを展開し、リズムを刻み、メロディーを拡げていく。「音楽による対話」などというといささか陳腐ですが、2つの楽器だけでここまで音楽が展開していくのかと驚かされます。

 などという理屈を重ねなくても、すんなりとジャズの世界にひたらせてくれる名演揃い。1曲目の「My Funny Valentine」以外はスローな演奏が並ぶので、夜中の読書のBGMなどにも最高だと思います。「ジャズにはあまり詳しくなくて……」という人にも、強くオススメしたい。


mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング