MCコジマのカルチャー編集後記

“ファブレット”復権? 大画面スマホが続々デビュー【倶楽部】

文●コジマ/ASCII

2016年12月16日 08時00分

 そのままじゃないかと言われそうですが、やはり、画面が大きいことは最大の長所です。コンテンツをリッチに楽しめる、タブレット的にも使える。それでいて、8〜10型のタブレットよりは持ち運びやすい。タブレットでは取り回しがキツいが、スマホサイズではちょっと小さい……というところにドンピシャなわけです。

 さすがに大きすぎるという人もいるかもしれませんが、端末の技術改革は進み、狭額縁は当たり前。比較的、片手でも持ちやすくなっています。操作性を考え、ペンを付属させたり、扱いやすいUIを取り入れたりと、各メーカーが工夫を凝らしています。

 5.7型ぐらいまでを視野に入れれば、SIMフリー機でも選択肢はかなり多くなってきますし、新製品も続々と現れています。6型を超える大画面モデルには根強いファンが存在します。大型スマホが流行する時期も近いのかもしれません。

今日の作業“中”BGM
Silje Nergaard「If I Could Wrap Up A Kiss」

Image from Amazon.co.jp
If I Could Wrap Up A Kiss

 星の数ほどあるクリスマス・アルバム。特にジャズ・ボーカルものは膨大な量です。「どれも同じじゃん」と言いたくなるかもしれませんが、その中にも、玉もあれば石もある。歌手の歌声、アレンジ、選曲のセンス……意外と難しいジャンルなのです。

 シリエ・ネルゴールはノルウェーのボーカリスト。日本では英語読みの「セリア」という名前で知られているかもしれません。デビュー作はジャズ・ギタリストのパット・メセニーがプロデュースしたことで成功しましたが、その後、徐々にジャズへ系統。本格的なジャズアルバムとなった「A Thousand True Stories」はロングセラーとなりました。

 彼女の歌声は、甘く、少しハスキーで、透明感もある。「北欧のうつくしい景色を思わせる……」というのはいささかこじつけかもしれませんが、まろやかで、魅力的な声です。アレンジとしてはジャズ寄りですが、シンプルなコンボ編成もあり、オーケストラもあり、ギター2本のみという伴奏もあり、男性ボーカルとのデュエットもありと、なかなかバラエティーに富んでおり、飽きさせません。

 クリスマスということで過剰なアレンジをほどこして、ちょっともたれるようなアルバムも世の中には多い。しかしこの作品は、シリエ本人の歌声がシンプルに活きるように作られている。派手ではないかもしれませんが、よくできています。

 定番のクリスマス・ソングはもちろん、ジョニ・ミッチェルの「River」やポール・マッカトニーの「Wonderful Christmas Time」など、ポップス寄りの楽曲も取り上げているのもポイント。もともと生粋のジャズ・シンガーではなかった彼女の出自からかもしれませんが、センスを感じさせますね。


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