精査すべきオンライン・オフライン・ブレンド
筆者は定期的に長時間オフラインになる経験があるため、ありがたいことに、オンラインとオフラインの感覚のバランスが取れているように感じます。
オフラインにならないとしても、必要な資料やファイルは手元のMacやiPadに入れておくようにしているし、音楽も集中して聴きたいアルバムは定期的に手元のデバイスにダウンロードしています。
米国のT-MobileはApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスのデータはカウントされない(無制限)ですが、日本に戻るとT-Mobileの無償ローミングでは初期の3Gレベルの速度ですし、格安SIMも月々3GBしか契約していないので……。
普通のライフスタイルにあっても、ある程度オンラインとオフラインのブレンドが必要だと感じていますが、例えばスマートホームや自動運転といった、よりセキュリティや安全性に関わるサービスを利用するようになれば、よりシビアにオンライン・オフライン・ブレンドを考える必要があります。
たとえば、完全に通信を前提とした自動運転システムにしてしまうと、オフラインの場所に入り込んだとき、あらかじめセットしておいた情報を使い切った後に何が起きるか分かりません。またスマートホームにしても、クラウドサービスに障害が起きたから家の鍵が開きませんでは困るわけです。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
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