いざ、使ってみると……やや遅い!?
少し怖い話をしてしまったが、利用規約に注意し、設置企業の信用度などから総合的に判断すればよく、現時点ではそれほど用心することでもない。そこで、実際に使ってみたい。
Japan Connected-free Wi-Fiは街中ではけっこう使える場所が多い。歩きながら使うということは難しいが、エリアのお店に入らなくても店の前でちょっと立ち止まれば使えるという印象だ。
また、都営バスなどバス車内や電車の駅のWi-Fiも多い。都バスで移動中に使えたり、鉄道駅は改札口周辺がエリアになっていることもあり、経路検索やこれから出発するなどのメッセージ送信などに十分活用できる。ホームで電車待ちのひまつぶしにも利用可能だ。
ただし、問題は速度が遅いこと。筆者の行ないが悪いせいなのかもしれないが、高速でサクサクというWi-Fiにはあまり当たったことがない。
店舗などの固定回線もそうだが、バス車内など移動する回線については、バックボーンにLTE回線などを使っていることから、複数の利用者がいれば速さにも限界があるからだ。
それでも、ある程度の速度のインターネット回線がタダで利用できるのだから、ありがたく使わせてもらいたい。
タダのWi-Fiは自宅で使える?
無料Wi-Fiアプリは自宅でも利用できる可能性がある。たとえば向かいがコンビニやコーヒーチェーンという家や、駅隣接の家など、自宅にも無料Wi-Fiが飛んでくるような人だ。うまく使えば通信料の節約が期待できる。
そして、これらの無料Wi-Fiを使うのに何も格安SIMの契約や電話番号は必要ない。
かなり極端な話だが、メールはGmailを使い、通信はすべて無料Wi-Fiでまかなうという方法もできる。自宅が無料Wi-Fiのエリアで、街中や商店の無料Wi-Fiが入るエリアだけでネット接続をするというのであれば、不可能ではないだろう。
一方で、タウンWiFiのように自宅にWi-Fiをリクエストする機能を用意するサービスもある。これはマンションやアパートに無料Wi-Fiの「B-CUBIC」を設置しているブロードエンタープライズにリクエストを送るもので、エンドユーザーにかわって設置交渉をしてくれるというものだ。
基本は格安SIMを使いたいが、予備的な利用はアリ
無料Wi-Fiをメインに生活するのはかなりの冒険だが、格安SIMや少ない容量のデータ契約をしているならば、通信費節約のために無料Wi-Fiをうまく活用するのはアリだろう。
利用する際は、利用規約をしっかり読むほか、一般的なこととして、共通の暗号化パスワードで利用したり、暗号化のない無料Wi-Fiの場合は、https://~ で始まるウェブサイトを中心に閲覧するなど、無線区間での盗聴には十分に注意したい。
それでも、データの漏洩などが気になるというのであれば、特に格安SIMならば月間の高速データ通信容量を増量で対応するしかない。
容量変更は月単位というところがほとんで、変更申込は月末まで受け付けるところもあれば、25日など早めに締め切ってしまうところもあるので、容量変更は早めに準備しておきたい。