BASICのゲームやユーティリティーを立ち上げる
続いて再度「PF12」キーを押してSBダイレクトモードに戻る。今度は、ダイレクトコマンドをキーボードから入力してSimpleBasicで書かれたユーティリティーやゲームアプリを眺めてみよう。
大昔は順次処理しかできないカセットテープが唯一の入出力装置だったが、MZ-80Cが発売されてから40年弱経過した現代なら外部記憶装置はmicroSDカードなので、記録コンテンツは即座に直接見ることができる。
うろ覚えのFilesコマンドを入力したら、「+SAMPLE」というフォルダー(?)が見つかった。正直、フロッピーディスクの時代になってもフォルダーとかサブ・ディレクトリーが存在したのかしなかったのかすら覚えていない。
悪戦苦闘して+SAMPLEの中に存在しているはずの「FILETREE」「MOUSEGAME」「PAINT」「SHOOTING」という4つのアプリを先程のスロット0、スロット1、スロット2、スロット3にLOAD命令で呼び込んで実行してみた。
筆者の知ってる往年のBASICプログラムとは桁違いのスピードで動作するゲームやお絵かきソフトに感動した。
大人も子供も楽しめる拍手喝采の製品
大昔には友人達と一緒にパソコン通信のホスト局のプログラムを開発して、国内初のフリーウェアとして配布した事もあったが、今回、サンプルプログラムの中味をLIST命令で表示させてみて驚いた。
昔のBASICとは大違いだ。これはかなり真面目に本気で勉強しないと間違いなく落伍者になる感じだ。
自室のパソコンの前だけではなく、リビングでもプログラミングできる環境を実現するために、ミニキーボードとモバイルバッテリー、HDMI端子のあるメディアプレーヤーで同様のシステムを組んだが、またしてもただのノスタルジックなゲーム機になってしまいそうだ。
PasocomMini MZ-80Cは久しぶりに大人も子供も毎日楽しめる拍手喝采プロダクトだ。FM-7のレプリカモデルが発表されたら、こんどこそ忘れずに先行予約をしようと心に誓った。
今回の衝動買い
アイテム:
PasocomMini MZ-80C
価格:BEEP直販サイトにて2万1384円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。