文字入力は至難のワザ Bluetooth非搭載なので
ワイヤードのキーボードを接続
筆者は「LINE」「Chrome」「TimeTree(スケジュール管理アプリ)」「Google SMSアプリ」「Google 日本語入力」に加え、ベンチマークの「Antutu」などをインストールした。中国向けAndroid製品なので、プリインストールされていないGoogle PlayやGoogle開発者サービスを入れることは難しく断念。
Google IDが導入できないため、Google IDと連動させるアプリが利用できないのは痛い。たとえばURLでのカレンダー共有をする「Time tree」を中国国外で使えば、Googleカレンダー→Time treeで自動同期させて、本機に通知を飛ばすことが可能となる。
Androidなのでこの恐ろしく小さな画面で理屈上QWERTY入力ができるわけだが、これはもう米粒に絵を描く絵師の気持ちというのだろうか、恐ろしく神経をすり減らす。なるほど、世の中のスマートウォッチが大きい理由が理解できた。
入力しなければストレスが減るのだが、サービスの利用でIDなどの文字入力が必要なことがあり、特に入力した文字が表示できないパスワード入力作業は、難し過ぎてただただ笑うしかない。
Bluetooth非対応なのでホストケーブルを使い、キーボードをつないで入力するのが現実的だ。このスマートウォッチで文字発信をしてチャットをさせる行為はもはや罰ゲームでしかない。
2時間で切れるバッテリーなど
本気で使うにはやや厳しい面も
ところでAntutuのベンチマークスコアは30641。この数値はユーザーの1%を上回っているということだったので、Androidデバイスとしては下位2%程度の性能のようだ。
本気でいろいろ動かすには当然諸々スペックが不足するし、熱暴走をおこす(監視アプリはあるようなのだがそれが途中で落ちたようだ)。
バッテリーも小さいので1時間半でバッテリー残量が50%を切ることもあるし、充電を忘れて寝落ちをしたらバッテリーが切れる。
冒頭で書いた、スマートウォッチを欲しがってたあやらさんは、「頭文字D公式カフェ D‘z ガレージ」の主催するイベント「D‘zガレージ2周年感謝祭」内で同製品を着用。
すると、Twitterアカウントに当日の写真を多数上げたため、多数のRTの通知がスマートウォッチに入り、熱暴走したうえに2時間でバッテリーが切れてしまった。
動かせることに意義があるというか、apkインストールできるおもちゃとして、自虐ネタと中華ガジェットが好きな人ならば自慢できる製品だと感じた。