●最大の強みは「トヨタ」「パナソニック」か
スマートスピーカー市場は三つ巴の戦いとなっているが、LINEの強みとすれば、やはり「日本企業との連携」という点が大きいだろう。
クルマとの連携に関しては、LINEはトヨタ自動車と深い関係にある。今回も「Clova Auto」という車内で音声操作によって、LINEの送受信や無料音声通話が可能となる仕組みが2018年冬から使えるようになると発表があった。
また、スマートスピーカーは家電連携を売りとしているが、LINEではパナソニック、シャープ、東芝、三菱電機、リンナイ、リクシル、Qrioといった日本メーカーとのパートナーシップを結んでいる。
日本のユーザーの家庭には、当然のことながら日本メーカーの機器が多いわけで、将来的には「日本の電化製品やクルマと最も多くつながるのはLINE」ということもありえそうだ。
スマートスピーカー市場は、「いかにパートナーを集め、実用性のあるスキルや家電連携を提供できるか」が今後、3社の競争軸となっていきそうだ。