末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢

アップルとサムスン、7年続いた特許訴訟についにピリオド (2/2)

文●末岡洋子 編集● ASCII編集部

2018年07月04日 12時00分

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一方で訴訟が残る会社間も

 ではスマホベンダー間の特許訴訟が終わったのかというと、実はそうでもない。市場におけるシェアが大きくなると、訴訟のターゲットになるという図式はある程度当てはまるようだ。HuaweiとSamsungは4Gの必須特許に関して係争中。Xiaomiに対しては、同じ中国のCoolpadが訴訟を起こしている。

 ベンダーではなくてもQualcommやNokiaなどの無線技術特許を保有する企業の動きもある。AppleはNokiaとは和解したもののの、Qualcommとはいまだに戦っている。

 全体としてスマートフォン分野訴訟は落ち着いており、象徴的だったApple対Samsungが終止符を打ったことはスマートフォン市場が一つの時代を終えたことを示しているように見える。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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