カメラ性能はどうか?
筆者はあまりカメラ性能を重視してこなかったが、デジタルカメラから本格的にスマホへの移行が進みつつある今、そこそこのカメラ性能は必要だ。そこで、エントリー機種のなかでは定評のあるHUAWEI P20 liteと比べた。どちらも流行のデュアルカメラで特に設定をいじらずデフォルトのままで撮影、ライトはオフだ。
料理撮影ではほぼ互角だが、HUAWEI P20 liteのほうがディティールを表現しようという姿勢が見え、R15 Neoはナチュラルな映像という印象だろう。SNSなどで食べたもの報告をする程度なら問題なく、暗く電球色の照明のなかでも雰囲気をしっかりと伝えている。
もっと美味しそうな雰囲気やしずる感を伝えるなら、カメラ性能をアピールする最新上位機種には及ばないが、これはこれで十分と感じられる。
HUAWEI P20 liteがいいのは確かだが、R15 Neoはほぼ互角か、もしくは好みの問題と言えそうだ。
実使用でも大きな不満は無し
実際に使ってみると普通に使える。低価格のスマートフォンと思うと1~2年前に流行った1万円台スマートフォンのようなもっさり感を連想する人もいるかもしれないが、現在の3万円前後のエントリースマートフォンはそのようなところはない。サクサク動き、アプリの起動や切り替えももたつかない。
HUAWEI P20 liteと比べても特に性能が下という感覚はない。CPUの性能差はあるものの、大きく変わるわけでもない。むしろ、R15 Neoは画面解像度が低いため、性能をあまり使わないとも考えられる。
そのほかに気になったのは、ナビゲーションキーのボタン配置がデフォルトでは通常のAndroidと逆で、戻るボタンが右側にあるところ。サムスンのGalaxyシリーズも同様となる。これは設定で通常の並びに変更可能で、[設定]→[スマートアシスト]→[ナビゲーションキー]から変えられる。
ここでは並びを直すほかに、ナビゲーションバーを消して、画面下部からのフリックで「ホーム」や「戻る」の役割を果たすジェスチャー操作に切り替えることもできる。
そして通信速度の点だが、ドコモネットワークで試したところ空いている深夜には下りで80Mbpsを記録するなど、通信性能という面でも十分だと思われる。
通常利用時以外の問題では、充電コネクターがmicroUSBなこと。Android端末のType-C化が進んでいるのに残念だ。しかし、現在ではまだmicroUSBのほうがケーブルの入手性もよく、用意されているものや出先で緊急調達する上では便利なこともある。早くType-Cに統一したい人にとっては残念だが、現実には便利ということなのかもしれない。
DSDVを重視ならR15 Neoは買い
結論としては、マニアでなくてもR15 Neoは十分に快適に動作するスマートフォンという印象だ。約2万5000円で6.2型の画面が快適に操作できるなら非常にコストパフォーマンスが高いとしか言いようがない。流行のダブルレンズカメラ、ノッチ付き全画面液晶などのスペックを網羅している。
その上、DSDV対応機では現時点で最安だと思われる。格安SIM好きでSIMを複数持っていて活用を楽しみたいマニアなら、R15 Neoはau回線でも複数待受可能というDSDV対応で、ライバル機種から頭ひとつ抜けたメリットがある。
格安SIM事業者での取扱も一部で始まり、量販店の店頭ではOPPO端末を扱ってないMVNOとの同時加入でも割引サービスも開始されている。コスパの高いR15 Neoをお得に楽しんでほしい。