●au秋冬の目玉は「ケータイ」になるが……
そうなると、auにとって秋冬商戦の目玉はおのずと「INFOBAR xv」になる。だが、INFOBAR xvはスマホではなくケータイだ。
auユーザーがスマホからINFOBAR xvに機種変更するとなると、スマホで得ていたデータ通信料金や音声基本料が減ってしまうおそれがある。
スマホユーザーであれば8000円近い支払いが発生するはずが、INFOBAR xvに乗り換えられてしまったら、5000円以下になってしまうのだ。
さすがにINFOBAR xvだけで生活していくのは難しく、スマホとINFOBAR xvの2台持ちというのが現実的だ。どちらもauでの契約であればハッピーだが、ユーザーが「auのINFOBAR xvと格安スマホ」という組み合わせで使うとなると、KDDIにとっては一気に収益が下がってしまう可能性がある。
KDDIとすれば、INFOBAR xvを出すことでauのイメージアップにはつながるものの、一方では1人あたりの収益が下がる危険もひそんでいる。KDDIにしてみれば、INFOBAR xvは「売れてほしいが売れてほしくない」という、なんとも歯がゆい新製品となりそうだ。