アマゾンの画面搭載スマートスピーカー「Echo Show」(左)が日本上陸 筆者撮影
10月11日、アマゾンジャパンがスマートスピーカー「Echo」シリーズの説明会を開き、9月に米国で発表した最新モデルを紹介しました。
中でも注目したいのは、画面を搭載した「Echo Show」がついに12月12日から日本でも発売されることです。まだなじみの薄いジャンルの製品ですが、日本で流行する可能性はあるのでしょうか。
■いま最も熱いジャンル「スマートディスプレー」
スマートスピーカーに画面を搭載したスマートディスプレーは新製品が続々と登場。グーグルは「Google Home Hub」、フェイスブックは「Portal」を発表し、国内ではLINEが「Clova Desk」を冬に発売するなど、いま最も熱いジャンルといえます。
10インチ程度の画面はタブレットに似ていますが、据え置きで使うという違いがあります。特徴は音声による呼びかけをつねに待ち受けている点です。タッチで使うスマホやタブレットは手が届く距離でしか使えないのに対して、音声なら部屋のどこからでも使えます。
タブレットほど高機能ではない代わりに、より幅広いユーザー層をターゲットにしています。一度セットアップしてしまえばIT機器が苦手な子どもやシニアでも、難しいこと抜きにインターネットのサービスを楽しめるデバイスといえます。
スマートフォンに不慣れな人にとっては難易度の高いネットショッピングも、音声だけでできるサービスが登場しました。アマゾンに登録したクレジットカードで払える「Amazon Pay」と連携し、音声だけでチケット購入や出前を注文できるようになっています。
サードパーティの開発者が作るAmazon Echo向け追加機能「Alexaスキル」は国内向けが1500種類を突破。異なる画面サイズにも対応できる開発環境「Alexa Presentation Language」が登場し、12月には東京で開発者イベント「Alexa Dev Summit」の開催が決まるなど、かつてのスマートフォンのアプリが急速に増えた時期のような盛り上がりを見せています。