スマホをキャリアで買う意味が薄れるのはiPhone XRも同じ
ここまでの価格はキャリアのオンラインショップなどで公表されてきた金額で話を進めてきたが、実際のリアル店舗となると話は別だ。極端に違うことはないにしても、ドコモやソフトバンクでは店舗独自の大幅割引やキャンペーンが実施される可能性は考えられる。
それでも、Pixel 3は話題のハイエンド機種なので当面は安く売られる可能性は低いと思われる。特価がなければドコモやソフトバンクで買う意味は薄れ、特にソフトバンクでは金利なしのローン支払いができることや納期の点で有利になるかもしれないことくらいしかメリットがなくなってくる。
今回、Pixel 3で試算してみたが、これはiPhone XRでもまったく同じことが言える。キャリアと契約しなくても同じ機種が単体で買える場合は、スマートフォンだけ購入して回線は機器を買わずに3大キャリアと契約するという方法もアリだということだ。
そして、3大キャリアならではのサービスにメリットがないと感じられるなら、サブブランドでも格安SIMでも好きなところと契約すればよいということになる。
端末の購入と通信キャリアは別々に考えよう
話が長くなってしまったが、結論としては3大キャリアならではの割引が消滅の方向に向かっている今、3大キャリアでスマートフォンを購入するメリットが小さくなってきている。特に割引が少ない人気機種の場合はSIMフリー機を単体購入してもコスト面でデメリットが少なくなっている。今後はスマートフォンの買い替えタイミングと回線の乗り換えや変更とは分けて考える時代がやってきそうだ。
なお、Pixel 3だけでなく間もなく発売のiPhone XRや評判が定まってきたiPhone XSやiPhone XS Maxを検討している人も同じことになる。購入機種の実売価格や自分の条件をよく調べ、コストや提供サービスなど自分にぴったりのサービスを選んでほしい。