山根博士の海外モバイル通信

ケータイ復活!? グーグルが出資のKaiOS搭載機が世界で増加 (2/3)

文●山根康宏 編集●ASCII編集部

2018年11月16日 10時00分

インドではサムスンを抜いて
KaiOS搭載の「JioPhone」がシェア1位に

 2017年夏にインドで発売されたJioPhoneは実質無料(保証金1500ルピー、約2600円)、月々の基本料金は153ルピー(約260円)でデータ無制限(キャリアはリアイランス・ジオ)。通信方式は4Gにしっかり対応しています。

 KaiOSには2018年6月にGoogleが出資し、GoogleマップなどのGoogle系サービスが使えるようになりました。Googleとしては新興国にもAndroidスマートフォンを普及させて自社サービスを提供したい考えですが、低スペック・低価格なスマートフォンは使い勝手が悪く敬遠されます。そこで格安なフィーチャーフォンでもGoogleのサービスを利用してもらおうというわけです。

Googleサービスにも対応

 JioPhoneは売れに売れて、2017年第4四半期にはインドでフィーチャーフォンシェア26%、1位となりました。それまでインド1位だったサムスン電子の15%をあっさりと抜き去ったのです。サムスン電子はスマートフォンではシャオミと1位争いをしていますが、フィーチャーフォンではJioPhoneに大敗。もちろん他のメーカー、マイクロマックスなどもJioPhoneの強さには追いつくことができません。

 2018年にはJioPhoneの後継モデルとしてJioPhone 2が登場。今度はなんとQWERTYキーボード搭載です。これでSNSが動くのならば、キーボードスマートフォンを求めている層も飛びつくでしょう。もし日本語が入力できたら筆者も真っ先に買いたいところ。価格は2999ルピー(約4800円)と、スマートフォンより格安です。4G、VoLTEにも対応し、ディスプレーは320×240ドットながらもちょっとした動画閲覧にも使えそうな端末です。

QWERTYキーボードマニアが飛びつきたいJioPhone 2

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