バックアップ回線は違うネットワーク、違うサービスで
格安SIMなどバックアップ回線を選ぶ際の注意だが、メインの回線とはまったく別のネットワークのものを選ぶことが重要だ。たとえば、メインはドコモ契約で、サブもドコモ網の格安SIMではドコモネットワークそのものにトラブルがあれば共倒れだ。また、auとドコモのネットワークに分けたとしても、たとえばともにmineoであればmineo側の設備にトラブルがあればどちらも使えなくなるかもしれない。
さらにMVNOの格安SIMのなかには、ネットワーク接続を別のMVNO(これをMVNEと呼ぶ)に依頼しているケースもあるので、これも注意だ。たとえば「BIC SIM」の中には、サービスの中身自体はIIJmioとまったく同じものもあるので、IIJmioのSIMとの組み合わせではバックアップにならない。
格安SIM同士でもネットワークが別のサービスを組み合わせてもよいし、サブブランドを組み合わせてもよいだろう。万全を来たすなら、さらに回線数を増やしてもいい。ドコモ/au/ソフトバンクと3つのネットワークのサービスと契約すればより安心だ。
障害時にはWi-Fiスポットで対応するという考えもあるが、今回の通信障害で露呈したように、実際にはWi-Fiスポットのバックボーンが実はソフトバンクのLTE回線だったというものもある。同様にドコモやauのLTE回線を利用しているWi-Fiスポットも存在している。