■真に魅力的なプランは登場するか
大手キャリアにとっては八方ふさがりの状況にも思えてきますが、まだ手札がなくなったわけではありません。家族割や固定回線とのセット割を強化することで、料金プランは値上げしつつ、それを感じさせないよう見せ方を工夫してくる可能性は考えられます。
ただ、6月に始まった新料金プランでは、こうした見せ方に対して「本当の料金が分かりにくい」との声が上がっており、限度はあります。
各キャリアには、料金を現行の水準に据え置きつつ、違約金が1000円になってもユーザーをしっかり惹き付けるような、魅力的なプランを期待したいものです。そのためには金融やEコマース連携など、通信以外のサービスとの連携も鍵になるでしょう。