描写はやはり安定感バツグン
「HUAWEI P30」
HUAWEI P30の広角カメラは17mm(約104度、F2.2、約1600万画素)。Xperia 1と比べると1mmの違いがあり、画角としては約3度の差となるが、極端な差はなく、使い勝手も同様だ。それらよりもわかりやすいものが色作りで、広角レンズを重視して選ぶのであれば、そこを重要視するといい。
Xperia 1と比べると、色の違いが明確だ。人物撮影時において気になったのは、フォーカス。紫陽花と合わせて撮影している際、顔検出を実行せず、風景モードになりっぱなしだった。この点は、瞳AFで攻めているXperia 1のほうが強いといえる。一方でオブジェクトの写真については、HUAWEI P30とXperia 1とも出方はよく、正直なところ好み次第だ。
Xperia 1同様に中央の天蓋、及び天井の絵で周辺の描写傾向がわかり、2機種を比べるとどちらもアリ。ただハイライトの部分については、HUAWEI P30のサンプルは飽和してないが、ややシャドウは潰れ気味。Xperia 1はその逆の傾向である
風景モードと判断されていた。これは人体の前に紫陽花があったことが大きい。また、HUAWEI P30は大半のシーンで人体検出→顔検出の挙動が目立っていた。とはいえ、色合いはよく緑に釣られてゾンビな肌色になっていないのはさすが
顔検出をしたため、自動的にビューティー処理が施されているのだが、袖のレースの解像がたまらない
色作りの違いをつかみやすく、屋根や通路の色合いの違いをチェックしてみよう。ガラスの抜け感はHUAWEI P30のほうがナチュラルな印象
ミックス光環境下で上手くまとめているが、木々の色合いが不自然である。また画角の違いもわかりやすいが、旅行先で困るような差ではないだろう
ここでもハイライトのしぶとさがわかる。自分が動かなくても広角レンズにするだけで全体を撮影できる点はXperia 1と同様
イメージセンサーと処理傾向の違いで、Xperia 1と色の使い方は異なっている。なお横位置での撮影になっていなかったので、データを回転させた
広角カメラでもスーパーマクロは使用可能。25mmまで寄ることがき、さらに広く撮ることで表現の幅を拡げやすい