●大きな変化は、やはり2020年か?
今のところ、2019年モデルのiPhoneでの5G対応はしない、との見方が優勢です。つい最近までアップルはクアルコムと係争しており、60億ドルでの和解にこぎ着けたばかり(編註:額面はUBS証券アナリストの推測)。直近ではインテルを買収していますが、これも今年中に5G対応iPhoneを登場させる根拠として採用できるものではありません。
2020年のiPhoneでは、プロセッサについても、世界初の5nmプロセスに成功するチップが採用されるとみられており、性能向上や省電力化などのメリットがより大きくなるとみられています。
やはり、技術的な側面での大きな進化は2020年にもたらされるという見方が大勢を占めています。そうした中、カメラのトリプル化などを通じ、いかに今年のiPhoneが楽しい体験かを、アップルがどのように伝えるのか、注目しています。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
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