末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢

スキャンダルなど紆余曲折の“Androidの父”は、Essential Phone 2をどんな形で世に送り出すか (2/2)

文●末岡洋子 編集● ASCII編集部

2019年10月05日 12時00分

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新しいスマートフォンの形を示すものを期待したいが?

 昨今のスマートフォン市場はカメラにばかり注目が集まってきた。もしルービン氏らが開発中のEssential 2がガラリとフォームファクタや入力の方法を変えるものになるとすれば、現在のスマートフォンの進化の方向性に変化をつけることになるかもしれない。Rubin氏としても、ここ数年、その功績よりもスキャンダルの方が注目されてしまい、技術者として本領発揮を披露したいところだろう。

 一方で、ユーザーが自身のバーチャル版として任せられる存在になるためには、スマートフォンにはセキュリティーや信頼などの課題がある。ひょっとすると時期尚早かもしれない。このあたりをルービン氏らがどのように解決して市場を率いていくのか。

 また、ビジネスモデルも気になるところだ。初代Essentialは、キャリアはSprintのみ。SIMフリーがメインとなった。2機種目でも継続してSIMフリー市場に訴求することになるのだろうか?

 Essentialの公式サイトを見ると、最後のブログ更新は2018年11月となっている。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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