auで1000円で解約できるようになるのは通常は11月から
auは2年契約そのものは廃止しないが、違約金が1000円になる「2年契約N」へと移行する。これまでのNが付かない「2年契約」のユーザーは「2年契約N」対象プランに変更することで「2年契約N」となり、更新月以外の違約金が1000円へと大幅減額される。
注意が必要なのは、この変更の申し込みが10月からのため、既存ユーザーは10月に申し込むと、11月1日から適用開始となる。あわててて10月に解約すると、従来の9500円+10%の消費税という高額な違約金がかかってしまう。
そして、以前にあった「端末購入サポート」の制度で、スマートフォンを割引で購入した場合は、Nが付く「2年契約N」にした時点で端末購入サポートの違約金が発生する。あまり案内されていないようなので、「2年契約N」へのプラン変更は端末購入サポートの期間が終わるか、違約金が十分安くなった時点まで待つようにしたい。
また、既存ユーザーは端末購入があれば、即日「2年契約N」対象プランと「2年契約N」に変更することが可能だ。転出先で使うことを想定して、新しく端末購入をしてから解約するという選択肢もある。
その場合は一括払いで購入しないとすぐSIMロック解除ができないほか、分割払いの場合は通常は100日経過後、auの場合は一括精算手続きの翌月初旬まで待たないとSIMロック解除ができない。
auもMNPはWebで、解約はauショップ
auもMNPで転出するならば、ウェブサイトでMNP番号の発行ができるようになっているが、純粋な解約の場合はauショップに出向く必要がある。
auショップに出向いて解約する手間はソフトバンクショップと同じ。こちらもネットで予約ができるので、できれば予約するか、時間に余裕をもってauショップに向かってほしい。
今回プラン変更したauの回線は10月の手続きのため、記事執筆の段階では解約しなかったが、auショップの場合、過去の経験から解約手続は窓口の順番さえ来れば10分とかからないはずだ。
ドコモの人も既存プランの人は
プラン検討をしたほうがいいかも
ソフトバンクとauの事例を紹介したが、ドコモの場合は2019年9月30日までに2年契約した場合は、次の更新月まで待たないと新料金プランにしても、解約した場合の違約金は税抜9500円のままだ。ただ、新プラン(「ギガホ」「ギガライト」)にしても普段の料金が高くなるなど不利にならないなら変更を検討したい。
ドコモの場合の注意としては、端末購入で毎月の料金から割引のある「月々サポート」や、特定機種購入で料金がずっと割引となる「docomo with」の適用を受けている場合は、「ギガホ」「ギガライト」への変更で割引の権利が消失して、毎月の実質的な支払いが高くなる場合があることだ。
また、端末購入時に大幅割引の受けられる「端末購入サポート」の適用を受けた場合でその期間が残っている場合は、プラン変更時に高額な違約金がかかってしまうため注意が必要だ。ドコモの場合、「端末購入サポート」で端末を購入していた人は多かったはずなので、対象かどうかよく確認したい。
大手キャリアの人は料金プランを見直すいい機会
10月1日から制度が変わって大手3大キャリアに加入するメリットが変わってきている。今まで端末購入の大幅割引が最大のメリットだったがそれがなくなった今、純粋に提供されるサービスや月々の料金で比較する時期にきている。
無理に解約や転出する必要はないが、料金プランを見直す非常にいい機会になったと言える。また、政府がせっかく乗り換えやすい制度を作ってくれたので、いつでも乗り換えできるよう、違約金なしや違約金が1000円といったプランに変更できるならば、早めに変更しておいて損はないだろう。