●新たなるインターフェイスへの旅
筆者が東京に戻ってくると、電車での移動時間が驚くほど伸びます。その分米国ではクルマに乗っていたということになりますが、電車移動の際にはやはりスマートフォンでニュースを読んだり、メールを書いたり、読書をしたり、といった時間になり、ほぼずっと手にスマートフォンを持つことになります。
そのため、日本に戻ってきて悩まされるようになったのが、右手の腱鞘炎です。
もともとキーボードで仕事をしているので、手首が痛くなることは珍しくないと思っていたのですが、東京に戻ってきて急に右手が痛くなり、小さなコブ(ガングリオンというそうです)ができてしまいました。ガングリオン自体は痛みの原因とは関係なく、痛みとコブは別の症状なのだそうです。
それだけ、スマートフォンを持ち続けて何かを見たり、親指を使って文字入力することは、筆者にとって、手首への負担になってしまっていた、というわけです。現代病と片づけることはできますが、対策は電車の中でスマホを持たないことでしかなく、あまり良い答えとはいえません。
そろそろ、新しいインターフェイスが探求されるべきタイミングになっているのではないか、と思いました。
ASCII.jpの別の連載で「デュアルスクリーン」に魅力と可能性を感じている話を書きました。しかし画面が大きくなるということはそれだけ重たくなるわけで、筆者の個人的な問題を解決してくれるものではなさそうです。右手だけでなく、左手もろとも腱鞘炎、なんてことはぜひ避けたいところです。
デバイスをできるだけ軽くする、あるいはデバイスを支えている状態で親指を動かす操作をしなくて済む、というあたりが条件になりそうですが、その解決策はいったい何でしょうか。