■iPhoneを取り巻くエコシステムが移行の壁に
ほかにもPixel 4では、日本版のモデルでも「eSIM」に対応しました。これまで国内のeSIM端末といえばiPhoneやiPadが中心でしたが、総務省がeSIMの普及を後押しする動きもあり、国内でeSIMを利用したサービスは増えていくかもしれません。
日本では2020年春までレーダーセンサーを用いた「Motion Sense」が無効化されていますが、日本版のPixel 4を米国に持っていくとMotion Senseを有効化して使うことができました。あとは総務省の認可待ちといったところでしょう。
ここまでiPhoneに近い、あるいはiPhoneを超える機能が揃っていると、iPhoneからの移行を考える人も出てくるのではないでしょうか。実際、Pixel 4はiPhoneから最も移行しやすいAndroidスマホだと感じます。
ただ、iPhoneを本格的に使い込んでいる人にとって、移行にはさまざまな障壁があるのも事実です。iPhoneはiPadやApple Watch、Macと連携し、iCloudでつながるエコシステムを構成しています。単にスマホを買い換えれば移行できるわけではないのです。
そういう意味でAndroidは、スマホの選択肢は豊富にあるものの、タブレットやスマートウォッチ、あるいはノートPCのようなキーボード付きデバイスとの連携は物足りない印象です。
今後、注目のカテゴリーである音声アシスタント対応のワイヤレスイヤホンでは、新しい「Pixel Buds」が2020年に日本でも発売予定です。日本で未発売のPixelbookシリーズを始め、グーグルが本気を出してくれることに期待です。