ASUS「Zenfone 11 Ultra」

今度のZenfoneは大型端末に！
AI機能も豊富な「Zenfone 11 Ultra」

　ASUSは14日、スマートフォンの新モデル「Zenfone 11 Ultra」を発表した。台湾と香港では3月15日に発売、アメリカでは3月末から予約開始となる。日本への展開はまだ未定。価格は999ユーロ（12/256GBモデル、約16万円）だが、プレオーダーで899ドル（約14万5000円）になる。

　Zenfone 11 Ultraはコンパクトハイエンドが売りだったZenfone 10の5.9型から6.78型へと大型化したのが最大のトピック。約6.8型のディプスレーはリフレッシュレート最大144Hz（ゲームプレイ時）で、画面専有率が90％から94％へと向上。なお、リフレッシュレートは1～120Hzで可変する。画面輝度は2500nitとかなり明るい。

　前モデルではベゼル幅が上2.9×横2×下4.1mmだったのが、上1.6×横1.6×下2.2mmと大幅に狭くなった。本体サイズは約76.8×163.8×8.9mmで重さは224g。前モデルは約68.1×146.5×9.4mmで重さは172gだったので、かなりサイズアップしたことがわかる。カラバリはMisty Grey、Skyline Blue、Eternal Black、Desert Sandの4色。

Misty Grey

Skyline Blue

Eternal Black

Desert Sand

　スペックはSoCがSnapdragon 8 Gen 3を搭載、メモリーとストレージは12GB＋256GBと16GB＋512GBの2種類をラインナップ。バッテリーは5500mAhで65Wの急速充電（ワイヤレスは15W）に対応する。

　カメラはメイン（広角）が50メガ、超広角が13メガ、望遠（光学3倍）が32メガ、インカメラは32メガという構成。メインカメラはソニー製のIMX 890が採用され、6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーは3.0にバージョンアップしている。

　今回はAI機能が豊富で、カメラ以外にはAI Transcript、AI Call Translator、AI Wallpaper、AI Noise Cancellation、Semantic Searchといった機能が追加された。

　AI Transcriptはいわゆるテープ起こし機能。対応言語は中国語、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル後、イタリア語、そして日本語となっている。AI Call Translatorは電話での会話をリアルタイムで翻訳してくれる機能。対応言語は前述と同じ。AI Wallpaperは壁紙をパーソナライズしてくれて、生成AIで壁紙を作ってくれる機能もある。AI Noise Cancellationはイヤホンで音楽を聴いているときにスマホ側でノイズキャンセリングをしてくれるもので、マシンラーニングで様々なシーンにも対応する。Semantic Searchはユーザーの意図や目的をAIが判断して結果を導いてくれるサーチエンジンで、オフラインでも使用できる。

AI Transcriptの動作イメージ

AI Call Translatorの動作イメージ

AI Wallpaperでは自分にあった壁紙をセレクトしてくれる

AI Noise Cancellationのイメージ

Semantic Search

　そのほか、画面内指紋認証やハイエンドには珍しい3.5mmイヤホンジャック、デュアルステレオスピーカー、IP68の防水防塵、NFC、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応する。また、OSのメジャーアップデートは2回、セキュリティーアップデートは4年間提供するとしている。

　今のところ日本での販売については未定だが、前モデルまでの導入実績や、翻訳機能などに最初から日本語が入っていること、5Gでn79に対応しているなど、日本での発売も期待できる。楽しみに待とう！