ゲーム用アタッチメントは数が増加!
最強仕様にも変身できる
初代ROG Phoneはゲーミングパッドやデュアルディスプレー化できるドッグなど多数のアタッチメントが用意された。ROG Phone IIではワイヤレスでモニタ接続できる「Mobile Desktop Dock」や「WiGig Display Dock」は初代モデルと同じものが提供されるが、本体に接続するアクセサリは互換性のない新しいものとなった。
まずは本体を空冷する「AeroActive Cooler II」。初代モデル用の「Aero Active Cooler」よりサイズが大きくなり、冷却異能も4倍にアップ。表面温度を5度下げることが可能になった。しかも性能を高めながらファンの静音化を実現し、ノイズレベルは24dBAに抑えられている。標準の本体ケースを装着したままでも取り付けが可能だ。なお初代モデルのクーラーは物理的に装着できるものの、ディスプレーにはエラーメッセージが表示され動作させることはできない。
ゲームコントローラーは合体方式が増えた「ROG Kunai Gamepad」となった。4つのパーツで構成され、それぞれ左ゲームパッド、右ゲームパッド、ゲームパッド用のベース、ハンドヘルドモード用のベースとなる。ベースモジュールの左右にゲームパッドの左、右のパーツをそれぞれスライドして取り付ければ、2.4GHzまたはBluetoothによる無線、あるいはUSBケーブルを使った有線のゲームコントローラーになる。
またROG Phone IIにゲームパッドを取り付けるときは、最初にハンドヘルドモード用のベースを装着する。スマートフォンカバーのような材質のため装着は簡単だ。
このベースの左右にゲームコントローラーをスライドして装着すれば、ROG Phone IIにゲームコントローラーが直付けできるのだ。やや左右に長くはなるものの、ゲームの操作性は格段に上がる。
そして初代モデルでも「そこまでやるか」と思わせてくれた、ディスプレーを2枚化するモジュールは新たに「TwinView Dock II」に生まれ変わった。初代モデルはスマートフォン本体を埋め込むようなデザインだったが、今回の製品はROG Phone IIを上下からクリップで挟むような形状に変更された。
これにより初代のドックと比べてスリムな大きさになり、軽量化に成功。背面には空冷ファンも内蔵されている。なお、ドックにもバッテリーが搭載されている。初代モデルは「ROG Phone 5000mAh + TwinView Dock 6000mAh」と合計11000mAhだったが、本モデルも合体時の容量は「ROG Phone II 6000mAh + TwinView Dock II 5000mAh」と、同じバッテリー容量を実現している。
TwinView Dock IIを装着した姿は、もはやポータブルゲーム機のようなデザインになる。ドックが薄くなったので取り付けた状態でも持ちやすくなっているようだ。この薄さならゲームだけではなく、2つの画面を「ブラウザーとSNS」のように一般的な使い方もできるかもしれない。
通常はROG Phone II用にカスタマイズされたゲームで「片側をプレー、もう片側をコントローラー」として使ったり、あるいは片側にゲーム、もう片側にSNSで実況配信する、なんて使い方を想定しているのだろう。
ところで2枚のディスプレーはどちらも別々のゲームを動かすこともできた。CPU/GPS性能が高いからこそ可能なのだろう。メモリーも12GBと余裕があり、ほとんどのモバイルゲームを快適にプレーできそうだ。
さて、ここまでの機能はいずれも初代モデルからアップデートされたもの。ROG Phone IIではさらにとんでもない合体アクションを実現できるのだ。Kunai Gamepadを本体に装着したハンドヘルドモードにした状態で、TwinView Dock IIに装着できる。つまりこんな姿になるのである。2枚の画面をコントローラーで自由に操ることのできるスマートフォンなど、世界にこのROG Phone IIしか存在しないだろう。
ほかにもNFCを内蔵し、装着すると待受画面などのテーマを変えられる「Lighting Armor Case」も登場。ゲームとコラボしたケースが出てくる可能性もあるだろう。そしてこれらのアクセサリーをすべてセットにしてスーツケースに入れた姿も披露された。初代モデル同様、数十万円の価格で限定販売されると思われる。
ROG Phone IIは初代モデルを大幅に改良し、さらにスマートフォンとしても最高の製品に仕上げられている。日本での発売はアナウンスされていないが、もし発売になれば初代モデル以上にインパクトを与える製品になるだろう。ASUSからの吉報が待ち遠しいものだ。