格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!

テレワーク化進行で格安SIMの通信速度は変化したのか? (1/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2020年05月17日 12時00分

前へ 1 2 次へ

 MVNOの格安SIMといえば昼休みの時間帯の速度低下が激しく、昼食を食べながら動画を見るような需要には適さないものが多いことは知られている。では、テレワークなど在宅勤務化が進んだ今、その傾向は変わったのだろうか。

テレワークの影響で格安SIMに影響は出てきただろうか

12~13時は相変わらず混雑だが、
落ち込み方は緩やかに、でも落ち込む時間は長めに

 そもそも、在宅勤務化が進んでいるといってもすべての業界で実施されているわけではない。第一次産業や製造業は管理部門や一部の研究開発部門を除けば、実際には現場で仕事をしなければならないし、サービス産業でも物流や店頭での小売、インフラ系でも働き方は大きく変わっていないかもしれない。

 というわけで、通信速度の傾向にはさほど変わらないのでは? と予想をしていたが、実際に人気サービスのIIJmioの回線を使ってOOKLA Speedtestのアプリで速度測定してみると、日によってのばらつきがあるものの変化は感じられた。

 12~13時が混雑することに変化は無いが、12時ちょうどくらいから速度が低下し、13時をすぎたあたりまでは速度低下があるように変化した。というのも以前は、12時台の前半はさほど低下せず、昼食が終わる頃であろう12時半頃に大きく低下、そして12時55分くらいから急速に回復していた。しかし、最近の傾向では極端に落ち込む部分については若干和らいでいるものの、落ち込む時間自体は長くなっているという印象だ。

12時15分頃(Mbps) 下り 上り
IIJmio 2.30 11.00
UQ mobile 33.50 11.15
12時45分頃(Mbps) 下り 上り
IIJmio 3.90 10.00
UQ mobile 67.95 11.25
13時15分頃(Mbps) 下り 上り
IIJmio 9.37 10.20
UQ mobile 104.40 11.30

 速度低下の落ち込み方が若干緩やかになったことで、ウェブ閲覧にも支障を来すという時間帯はなくなったが、落ち込み方によっては動画配信サービスが使いにくくなる時間帯は長くなっていて、昼休みの動画視聴は逆に苦しい時間帯が増えているかもしれない。

夜間は明らかに快適度がアップ

 反対に快適になっているのは夜間だ。以前であれば帰宅時間帯の17時台や18時台は落ち込むことがあったが、ここしばらくの傾向では17時台は実用にほとんど支障のない程度で落ち込むものの、18時には急速に回復していて快適に利用できる。

18時頃(Mbps) 下り 上り
IIJmio 23.90 12.70
UQ mobile 85.60 11.25

 夕方から夜間にかけては外出ができないぶん、ネットによるコミュニケーションが増えているはずだが、トラフィックに影響を与えるほどでもないのかもしれないし、在宅勤務をしていて、自宅に固定回線がある人はほとんどモバイル回線を使わないという可能性も考えられる。

 また在宅の人は、その時間は家族と歓談したり、テレビを見たりとネットと関係のないところに時間を使っていたりするのかもしれない。

朝~午前の時間帯はほとんど混雑しない

 余談だが、筆者の自宅の光回線は朝9時ごろに速度が不安定になる。テレワークに必要なデータのやりとりや、映像付きでの朝のミーティングをしている可能性を想像している。

 では、格安SIMはどうかというと、IIJmioでは数字の面では多少落ち込むこともあるが、それほどでもなく、UQ mobileもほぼ問題ない。全部の格安SIMを試したわけではないが、少なくともこれらのSIMは筆者の自宅回線より優秀なようだ。

10時頃(Mbps) 下り 上り
IIJmio 46.40 14.10
UQ mobile 117.00 11.25

 ただし、計測日はそこそこ落ち込んだが、日によってはあまり数字に変動のないときもある。今後、非常事態宣言の解除が進むなかでテレワーク利用者が減ってくればまた状況は変わるかもしれない。

前へ 1 2 次へ

mobileASCII.jp TOPページへ