■iPhone SEの勢いを止められるか
Pixel 4aのライバル機種となりそうなのが、第2世代のiPhone SEです。日本国内では売上ランキングの上位を独占。KDDIの決算会見では(ハイエンド端末のシェアを食ったことで)販売した端末の単価が下がっていることが明らかになりました。
iPhone SEの強みは、ハイエンドと同じプロセッサーをミッドレンジに搭載するという常識外れのスペックにあります。その点、Pixel 4aはミッドレンジ向けのプロセッサーを搭載しており、常識の範囲内といえます。
これに対してPixel 4aは、本体前面に広がる大きな画面、グーグルのAIと組み合わせたカメラ性能、楽天EdyやWAONを含むおサイフケータイ対応などが優れています。
機能面で不足を感じるのはワイヤレス充電と防水性能といったところ。他のPixelシリーズ同様、USB Type-Cからの画面出力機能にも対応していません。販路はGoogleストアとソフトバンクとなっており、日本全国で実機を手に取れるかどうかはやや不安が残ります。
他のAndroidスマホと比べると、グーグルによる3年間のOSアップデート保証には安心感があります。手頃な価格でも長く使えるAndroidスマホを探している人にとって、Pixel 4aは新たなスタンダードモデルになりそうです。