■SIMフリー5Gスマホとしても貴重な選択肢に
果たしてSIMフリーのXperiaは売れるのでしょうか。日本のSIMフリー市場では2〜4万円台がボリュームゾーンで、今回発表されたハイエンド3機種が売れる余地は限定的です。そういう意味では、SIMフリーに向いた価格帯の「Xperia 10 II」がないのは寂しいところです。
一方、市場環境は追い風が吹いています。SIMフリーで人気のファーウェイは困難な状況に置かれており、勢力図が入れ替わる可能性があります。ソニーがターゲットとする「好きを極める」人々や、プロフェッショナル用途との相性も良さそうです。
対応バンドにもSIMフリーの強みが活かされています。キャリア版は自社のネットワークにバンドを最適化しているのに対し、SIMフリー版は国内キャリアの周波数に広く対応しています。
5Gに対応するXperia 1 IIは国内のサブ6バンドとしてn77、n78、n79の3つを網羅する予定となっており、貴重な「SIMフリー5Gスマホ」としても注目の1台といえます。