松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

アップル新型iMac テレワーク向けの魅力的なデスクトップ (3/4)

文●松村太郎 編集● ASCII

2020年08月25日 16時00分

●カメラの向上は素晴らしい

 iMacにはディスプレー上部にFaceTime HDカメラが内蔵されていますが、これまでMacBookシリーズと同様、解像度は1280×720ピクセル、いわゆる720pにとどまっていました。そのため筆者も、たびたびMacのカメラの解像度向上の要望をアップル幹部に伝えてきた経緯がありました。そしてついに今回、iMac 27インチには、1920×1080ピクセル、1080pもしくはフルHDといわれる、解像度の向上したカメラが内蔵されました。

 これにより、FaceTimeだけでなく、ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議でもより高画質で参加することができます。特に筆者は大学の授業をフルリモートで行なっていて、授業の様子は録画もされるため、できるだけキレイな画質にしたかっただけに、これはありがたい刷新です。

 実は2017年のiMac Proには先行して1080pのFaceTime HDカメラが内蔵されていたのですが、さすがに内蔵カメラのためにオーバースペックだな、と思っていたわけで……。

 解像度が向上したカメラは、新たに内蔵されたT2チップで画像処理され、自然な肌色や暗所への対応を実現します。マイクも3つに増え、雑音に強く、より高音質で収録できるようになり、やはりT2チップによって処理されます。スピーカーについてもT2チップが処理するのですが、MacBook Pro 16インチの時に覚えた重低音の豊かさやサラウンドには匹敵せず、という印象でした。

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