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Android 11の新機能「有線LANテザリング」で楽天モバイルの固定回線的利用を試みる (2/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2020年09月20日 12時00分

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Android 11にはまだアプリ側の対応が不十分
ユーザー側が試しながら試しながら使う必要がある

 イーサネットテザリングという注目の新機能も追加されたAndroid 11だが、登場したばかりのバージョンであるために、まだアプリ側の対応が不十分という点は注意しておきたい。Rakuten UN-LIMITのユーザーは、通信量無制限の楽天エリアか、通信量に上限があるパートナーエリア(au網に接続)か、現在どちらに接続するかを確認する作業をするが、Android 11上での「my楽天モバイル」アプリではまだこの表示に対応していない。

 もし、イーサネットテザリングを活用するなら場所を固定して使うことになるため、頻繁に確認する必要はないが、簡単にできる方法がないことには注意が必要だ。

Android 10では電話番号の下に楽天回線かパートナー回線か表示される

Android 11ではまた完全対応していないのか、回線種別の表示がない

使い方次第で広がるイーサネットテザリングに今後期待

 Pixelシリーズで利用できるようになったイーサネットテザリング。今後、ほかのAndroidスマートフォンに搭載されるかどうかはわからないが、もっと安価なスマートフォンで使えるようになれば、家の中の通信機器の中心として活用の幅が高まりそうだ。

 Rakuten UN-LIMITの場合は、Rakuten Linkアプリの対応が残念な状況であるため、通話での活用は限定的だが、たとえばUQ mobileやY!mobileのSIMなら標準アプリで通話定額に対応し、Bluetooth子機でも問題なく発着信ができる。しかも、プランによっては通信量の上限に達しても最大1Mbpsで通信し続けることができるため、安価な家庭用回線としても使えそうだ。

 現在、ADSLが段階的に廃止が進んでおり、安価で気軽な固定回線の乗り換え先に困っている人もいる状態。イーサネットテザリングが活用できれば、通話と通信がセットで割安な回線をフル活用できそうだ。

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