主要格安SIMの料金表（今回は音声SIM）とともに、格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。先週は、注目のSIMフリースマホが2機種登場。約3万円のOPPOの新エントリー機「OPPO A73」とTCLの4万円切りの5Gスマホ「TCL 10 5G」だ。

OPPOの新エントリー機「OPPO A73」。フルHD＋の有機ELに4眼カメラ。さらに約162gという軽量さも魅力

十分な性能に薄型軽量化というトレンドを盛り込む
eSIM＋nanoSIMのデュアルSIMにも注目の「OPPO A73」

　まず紹介するのは「OPPO A73」。11月20日の発売で、価格は税込3万800円と、エントリー～ミドルクラスの端末で、昨年登場の「OPPO A5 2020」の後継に位置づけられる。しかし、性能はしっかりアップ。特にディスプレーは6.44型有機ELで、解像度もフルHD＋となった（20：9、1080×2400）。

ノッチは水滴型でかなり小型。背面には4眼カメラを搭載

　また、薄型軽量のデザインになった点にも注目したい。OPPO A5 2020は5000mAhという大容量バッテリーも特長だったが、本機は4000mAhになった代わりに厚みは約7.45mm、重量は約162gと今のスマホとしてはかなり薄くて軽い（OPPO A5 2020は9.1mm、約195g）。日常的な使い勝手で勝ると言える。背面はレザー風の質感で、ケース無しでも滑りにくい。

7mm台の薄型筐体も大きな魅力

　そのほか主なスペックは、Snapdragon 662（2GHz＋1.8GHz、オクタコア）、4GBメモリー、64GBストレージ、画面内指紋センサー（＋顔認証）など。カメラはメインの16メガに超広角8メガ、モノクロ2メガ、ポートレート2メガの4眼構成。ネットワーク面では、最近は楽天モバイルが力を入れているeSIMを搭載。nanoSIMとの組み合わせでのDSDVが利用可能となっている。

カラバリはネービー ブルー、ダイナミック オレンジの2色

3万円台の5Gスマホ「TCL 10 5G」
スナドラ765Gに6GBメモリーなど性能も高い

　続いては、昨年末から相次いでSIMフリースマホを提供しているTCL。4機種目となる「TCL 10 5G」は、税込3万9800円の価格で、5G対応が最大の特長だ。＋Styleで11月23日まで先行で販売され、一般の販路では11月24日の発売。

カラバリは2色で、写真はChrome Blue

　ディスプレーとお手頃価格が魅力のTCL製スマホ。その2点は本機でも同じ。パンチホール式カメラがある6.53型液晶（19.5：9、1080×2340）は、画面占有率が91％。また、リアルタイムの最適化処理やHDRコンテンツの表示、アップコンバートなどが可能な専用のディスプレーエンジンを搭載する。カメラは、メインが64メガで、8メガの超広角、5メガのマクロ、2メガの深度の4眼構成。

　CPUには、最近増加しているミドルクラスの5Gスマホと同じく、Snapdragon 765Gを採用。6GBメモリー、128GBストレージの組み合わせで約4万円はやはり安い。そのほかのスペックは、4500mAhバッテリー、背面指紋センサー、Android 10など。ネットワークは、4Gでは主要3キャリアでの動作を確認し、楽天にも対応予定。5Gはauとソフトバンクに対応し、やはり楽天には対応予定となっている。なお、SIMスロットはnanoSIM×1で、今回もDSDVには非対応。

こちらはMercury Gray

人気の音声通話付きSIMの料金表（税抜）
（データ専用SIMは過去の分をクリック）

^{※1：「スマホプランデータ増量キャンペーン」適用時（通話オプション追加が条件で1年間適用）。以降はそれぞれ月3GB、月10GB、月14GB
※2：「データ増量無料キャンペーン2」適用時（1年間は無料で適用、以降は月500円）。非適用ではそれぞれ月3GB、月10GB、月14GB
※3：新規契約時または契約変更時に6ヵ月間、月700円が割引される。
※4：au網を用いたサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある}