ヤマダユウス型の爆裂物欲日記

iPad Air(第4世代)は、特に目的がなくても買って良いタブレットでした

文●ヤマダユウス型 編集●アスキー

2021年01月01日 13時00分

 振り返ってみると、2020年は物欲に素直すぎた気がします。カメラも買ったしiPhoneも買い替えたし、冬の部屋着用にパタゴニアのフリースも買ったし(今年のフリースラボのストーリーがめちゃ素敵なんですめちゃ)。金銭感覚、息してる?

 さて、そんな物欲炸裂下半期のあいだに、ひっそりと買いつつじっくりと良さを実感してるモノがあります。それが、iPad Air(第4世代)。2020年9月に発表された、記事執筆時点ではもっとも新しいiPadになります。

なんで買ったの?

 これがねぇ…理由は特に無いんです、本当に。あえていうなら、今使っている古いiPad(2017年モデルの第5世代iPad)の挙動が怪しくなってきたので、そろそろ買い替えても良いかなーとやんわり思っていたくらいです。買い換える計画は立てていませんでした。

 でも、ヨドバシカメラのApple製品のエリアに置いてあったこのiPad Airを触ってみたんです。あらあら軽くてサクサク動作、指紋認証も便利じゃないの。え、しかもApplePencil 2が使えて、業界初の5nmプロセスで製造したA14 Bionic搭載のサクサク動作で、お値段約7万円? へぇ〜。へぇ〜〜〜……。

 まぁ、その場で予約しちゃったよね。衝動買いです。だってめちゃめちゃコスパ良くない? この性能とこのサイズで、この価格ですよ? なんかこう、無意味に欲しいじゃん!?

だからなんで買ったの(2回目)??

 とはいえ実際に買うとなったら、用途を考えないわけにはいきません。僕はiPadは主にゲームとブラウジングに使っています。ちょうどハイスペックを要求してくるスマホゲーム『原神』にハマっていたので、アレを10.9インチで動かせたらテンションも操作性もアゲアゲだろうな、と。他にもデバイス間でデータ連携できるゲームをiPadで動かしているので、それらをiPad Airで遊ぶつもりでした。

 ブラウジングについては問題ないことはわかっていたので、一歩踏み込んで、仕事に使えないかと検討してみることに。僕の仕事、すなわち執筆です。iPadでの執筆環境については多くの先人がその体験をネットに公開してくれているので、それらを参考に環境を考えてみました。

 重視したのは以下の要素。

・iPad Airの携行性を犠牲にしない=外部キーボードは持たない
・本気の執筆や記事のCMS入力作業はPCに任せる=iPadだけで完結させない

 結果的に「外部キーボードを持ち歩くほどの本格作業はiPad Airには求めず、草稿程度の作業量を任せる」と位置づけて、定番のカバーである「Smart Keyboard Folio」を使った、ライトな執筆環境をつくりました。ガチ作業を求めるとどうしても荷物が増えてきますし、なんのためのAirだってなりますからね。

 意外な誤算として、マルチタスク機能を使った執筆が思いのほか捗りました。Split ViewやSlide Overで資料を表示しながら、Pagesに原稿を入力するスタイル、なかなかにデキるじゃないの。この路線を突き詰めると大画面が欲しくなるけど、そうなると携行性やコストの良さが失われていくので、現状はこの程度で留めるとしましょう。iPad原稿は可能性の獣ですな。

 というわけで後付けな理由ですが、僕がiPad Airに求める要素は「ゲーム」「仕事のサポート」となりました。よし、これならタブレットをちゃんと使いこなせるな! 腐らせることはないな!

 ……そう思っていたのですが、使い始めて数日して、ふと思ったんです。

そもそもコレ、理由なく買って良かったな

 だってさぁ、この価格と性能ですよ? <>ベンチマークスコアで見ると、シングルコア性能ではiPad Pro 12.9インチを大きく上回る一位につけています。約7万円のタブレットが、これだけの高性能を発揮しますか。

 僕が思うに、タブレットは携行性が重要です。ヘヴィサイズになるとPCと役割がかぶってきますからね。そこでいうと、iPad Airは軽く薄く、かつ高性能。思えば薄型軽量&高性能なデバイスって、機種によっては軽量化代みたいなのがかかってお値段高くなりません? ところがiPad Airは、本体もお値段もライトなんですよね。え、それってもう得しかなくないのでは? 買う=勝利が確定なのでは?

 携行性に特化したモデルだと、iPad miniもありますよね。でも、miniの画面サイズ(7.9インチ)ではタブレットとして物足りなかったり、何より性能の面で頼りない。先程のシングルコア性能で比較すると、iPad Airの半分以下になります。最新ゲームを動かすには心許ないですよ。

 こうなるともう一周回って「値段が安くて性能が良いiPad Air、最強じゃん」となるわけです。ヨドバシカメラで実機を触った僕は、この結論を直感したのでしょう。購入目的なんかは後付けで、これだけ優秀なタブレットであれば、誰がどんな目的で購入しても満足間違いなし。無目的に買ったとしても、なんやかんやで使い道を見いだせるはず。だってどんな作業もお手の物なんですから。

 一目惚れ的に買ってしまったiPad Air(第4世代)は、べらぼうに良いガジェットです。価格とサイズを思えばタブレットデビューにも最適ですね。うんうん、こういうポジションなんですよ、タブレットに求めてるのって。

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