銀河の頂点に立つスマホ「Galaxy S21 Ultra」5つの進化点をチェック

文●山根康宏 編集●ASCII

2021年01月16日 10時00分

 サムスン電子が発表した「Galaxy S21」シリーズ3モデルのうち、最上位モデルのGalaxy S21 UltraはGalaxyスマートフォンすべての頂点に立つ「なんでも入り」のフルスペックモデルとなった。Ultraの名前を付けたモデルは昨年「Galaxy S20 Ultra」と「Galaxy Note20 Ultra」の2機種が発売されたが、Galaxy S21 Ultraはそれら2機種の機能をすべて統合した、欲張りな製品に仕上がっている。

Galaxy S21 Ultra(左)、Galaxy Note20 Ultra(中)、Galaxy S20 Ultra(右)

 サムスンの定義する「Ultra」モデルとは、高解像度で大型のディスプレーを搭載し、カメラも数十倍の高倍率ズームに対応、さらに高速なCPUと大容量のメモリーを搭載する製品だ。ではGalaxy S21 UltraはこれまでのUltraモデル2機種とどう変わったのか、進化した点を5つ見ていこう。

ディスプレーとカメラの性能が高いモデルに「Ultra」の名を冠している

【Galaxy S21 Ultraの進化点その1】
画面リフレッシュレートの可変幅を拡大
最適表示と省電力を強化

 Galaxy S21 Ultraのディスプレーは6.8型(3200×1440ドット)。これはGalaxy S20 Ultraと変わらない。だがリフレッシュレートは最大120Hzはそのままに、下は10Hzからと調整幅が広がった。自動調整にしておけば電子書籍、写真、アニメ、ゲームなどコンテンツに応じて最適なリフレッシュレートに切り替えをしてくれる。コンテンツが見やすくなるだけではなく、バッテリーの持ちもより良くなるというわけだ。なお、Galaxy S20 Ultra、Galaxy Note20 Ultraは60Hzと120Hzの切り替えだった。最近のスマートフォンは高リフレッシュレート化がトレンドの1つになっているが、低い設定も用意し自動可変させるモデルはGalaxy S21 Ultraが初めてだろう。

10Hzから120Hzまで自動可変なディスプレーリフレッシュレート

【Galaxy S21 Ultraの進化点その2】
近場の望遠も美しく撮影できる
「デュアル・望遠カメラ」

 Galaxy S21 Ultraは10倍&デジタル100倍を実現するペリスコープカメラを搭載している。倍率はGalaxy S20 Ultraと同等だ。10倍という高倍率でも美しい遠距離撮影ができるのは素晴らしいものの、2倍や4倍といった「ちょっと遠く」を移す際の望遠撮影画質はいま一つだ。日常的にもよく使う倍率は数倍程度ということが多いだろう。特に昨今は旅行に行く機会も少ないだけに、観光地の風景を撮るという機会も減っているだろう。

 そこでGalaxy S21 Ultraは3倍の望遠カメラが追加された。近場を撮るときもこれで美しい画質で撮影できるというわけだ。写真撮影時の倍率の変更もS20 Ultra、Note20 Ultraでは標準の次が5倍と倍率が飛んでいたが、Galaxy S21 Ultraでは恐らく「1倍、3倍、5倍」のようにより使いやすく刻まれるだろう。

2つの望遠カメラで中望遠領域も得意とする

【Galaxy S21 Ultraの進化点その3】
100倍望遠もよりきれいに写せる
「スーパーレゾリューションAI」

 サムスンに限らず各社のペリスコープ方式の超望遠カメラは「月面を写せる」という楽しさはあるものの、日常的に使ってみると、遠くの看板を写しても輪郭がぼんやりとしてしまい、あまり見栄えのいい撮影結果は得られないのが実情だ。Galaxy S21 Ultraは超高倍率撮影時にスーパーレゾリューションAIが働き、1度に20枚の画僧を撮影するとともに画像内の各オブジェクトを認識して最適化することで、よりボケた感じの少ない望遠撮影を可能にしてくれる。

スーパーレゾリューションAIで100倍望遠も楽しく撮影できる

【Galaxy S21 Ultraの進化点その4】
新世代の1億画素カメラ

 Galaxy S21 Ultraの1億800万画素カメラはより暗いシーンでの撮影に強くなった。Nona-Biningテクノロジーで9個の画素を1つにまとめ、またAI処理により暗い被写体でも各オブジェクトを認識して最適化。マルチフレーム処理でノイズ除去も行なう。これにより屋外、屋内の光りの少ない場所でもより明るい写真を撮影することが可能だ。また逆光時も12ビットのHDR撮影で従来比3倍のダイナミックレンジを実現する。

1億800万画素カメラも進化している

【Galaxy S21 Ultraの進化点その5】
Sシリーズ初のSペン対応
サイズも2種類登場

 Galaxy S21 Ultraはシリーズ初のSペンに対応する。これまでSペンはGalaxy Noteシリーズのみに対応していた。Galaxy S21 Ultraは本体内にSペンは収納できないが、Sペン収納対応のケースが販売される。ペンが必要ならばケースをつけてペンも収納できるというわけだ。またSペンの上位モデルとしてSペンProも発売される予定だ。Sペンプロは画面スクロールといったリモコン操作に対応していることから本体にBluetoothを内蔵しており、充電機能を持つようだ。なおSペンProはGalaxy Noteシリーズでも利用できるので、より握りやすく書き味のよいペンを後から追加で買えるわけだ。

Sペンに対応。ペンはケースに収納できる

 進化したディスプレーとカメラ、そしてSペンが使えるGalaxy S21 Ultraは、これまでのサムスンのスマートフォンの進化の頂点に立つ製品と言える。おそらく例年どおりなら日本市場にも投入されるだろう。日本発売の日を楽しみに待ちたいものだ。

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