今回標準カメラアプリでテスト撮影したが、非常に扱いやすいカメラだと感じた。画素数自体は約1220万画素と抑えめで、50~100倍といった超望遠撮影機能は搭載されていないが、標準、超広角、望遠カメラのどれで撮ってもほぼ同じ色調で撮影できる。
試用していて驚かされたのが夜景モードのクオリティの高さである。明るい看板が白飛びせず、色調も実に自然だ。なにより夜空を均一な黒色で撮影できた。 もちろん状況によって他社製スマホのほうが見栄えのする夜景を撮れることもあるだろう。しかし、Xperia PROの夜景モードは「成功率」がかなり高いというのが率直な感想だ。
速度計測
AnTuTuでSnapdragon 888の75%のスコアを記録
最後にパフォーマンスをチェックしよう。主要ベンチマークを実施したところ、「AnTuTu Benchmark」(V8)の総合スコアは560451、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3366、「3DMark」のWild Lifeは3746となった。
「Snapdragon 888」を搭載したASUSの「ROG Phone 5」がAnTuTuで742776を記録しているとのことなので、Xperia PROはその75%の処理性能ということになる。とはいえ世代の異なるSoCを搭載しているので、これは当然の結果。現状のAndroidアプリを利用するうえで、Xperia PROの処理性能に不満を感じることはないはずだ。
Xperia PROの新機能を未来のXperiaにも搭載してほしい
Xperia PROは映像クリエイター、ライブ配信者、報道記者などをターゲットにしたプロフェッショナル向けAndroidスマートフォンだ。
製品コンセプトを考えれば税込24万9800円という直販価格に納得感はある。しかし、クリエイティブという行為はプロフェッショナルだけのものではない時代だ。
アマチュアクリエイターのためにも、Xperia PROに新搭載された機能を今後発売されるXperiaにも積極的に搭載していってほしいと強く思う。