Twitterで『ウマ娘』を盛り上げたのはやっぱりゴルシ!

文●角川アスキー総研マーケティングチーム

2021年04月01日 19時30分

 2021年2月24日、約3年の事前登録期間を経てスマートフォン版がリリースされたゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(以下『ウマ娘』)。伝説の競走馬たちの名前を受け継いだ「ウマ娘」たちのトレーナーとなって、レースでの勝利を目指すこのゲームは、サービス開始から約3週間で300万ダウンロードを突破するなど、大変な人気となっている。

 これまで、競走馬育成シミュレーションといえば『ダービースタリオン』シリーズや『ウイニングポスト』シリーズ、懐かしいところでは『クラシック・ロード』シリーズといった、硬派でシブめなイメージがあった。

 しかし、『ウマ娘』は、戦略を立てる楽しさをしっかり盛り込みつつも、美少女ゲームとしての魅力でプレイヤーのモチベーションを高めてくれる。特に、レース後に行われる「ウイニングラン」ならぬ「ウイニングライブ」での美麗な3Dライブは、それだけでも一見の価値がある。

 そこで今回、デジタルやエンターテイメントに関するさまざまな調査・分析を行い、幅広い分野にむけたTwitter解析サービスを提供している角川アスキー総研マーケティングチームでは、『ウマ娘』スマートフォン版のリリース前後のツイート数を解析し、その注目度や拡散の規模を調査した。

ツイート数急増の理由は「ゴルシ」!!

 まずは、スマートフォン版『ウマ娘』リリース3日前から1週間後までの、『ウマ娘』という単語のツイート数を集計した。


2月24日のリリース初日からツイート数が急上昇している(角川アスキー総研調べ)

 2021年2月22日時点までは、Twitterに投稿される『ウマ娘』というツイートは1万件を切っていた。だが、長い事前登録期間に期待が高まったのか、リリース直前の2月23日に3万765件と、発売前からすでにツイート数は5ケタに達した。

 そしてリリース当日の2月24日には、ツイート数は9万6,254件に急上昇。人気ゲームシリーズの最新作である『モンスターハンターライズ』の発売初日(3月26日)のツイート数は7万6,267件だったが、ウマ娘はそれを大きく上回っており、いかに注目されていたかがわかる。

 さらにツイート数が伸びたのは、2日後の2月26日。『ウマ娘』には、伝説の競走馬の名を冠したキャラクターが多数登場するが、中でも「ゴールドシップ」の人気が非常に高い。実在のゴールドシップは、葦毛の美しい見た目と気まぐれすぎる性格のギャップが多くのファンを魅了したが、『ウマ娘』でもそのギャップで虜になる人が少なくない。

 そんな中、なんと本物のゴールドシップの担当厩務員だった今浪隆利さんが、Twitterで『ウマ娘』を始めたことをツイートした。今浪さんが「本物のゴルシ(ゴールドシップ)よりむずかしい」と手を焼く様子に、競馬ファンも反応。そして今浪さんがゴールドシップで皐月賞に勝利したとツイートしたことで、「今浪さん」がTwitterトレンドにランクインし、26日の『ウマ娘』というツイートは10万9,511件と、リリース当日をさらに上回った。同日に『ウマ娘』と同時にツイートされた単語は、以下の図のようにゴルシ関連が大半を占め、ゴルシ人気が『ウマ娘』を大きく盛り上げる結果となった。


 

2月26日にウマ娘と同時じツイートされた言葉は、「ゴルシ」「ゴールドシップ」「今浪」「気分屋」などゴルシ関連ワードが多数(角川アスキー総研調べ)

そして『ウマ娘』がリアルな競馬も盛り上げる

『艦隊これくしょん -艦これ-』の大ヒットで、横須賀や呉といった旧軍港を訪れる人は一気に増えたと言われる。『天穂のサクナヒメ』のヒットで、農業を始める人が増えたかどうかは定かではないが、米作りに関する知識が以前なら予想もされなかった層に広がったことは間違いない。

 そして『ウマ娘』もいま、往年の名馬や競馬用語に対する知識を、広く浸透させつつある。『ウマ娘』ユーザーによる引退した競走馬の支援がTwitter上でも話題になるなど、現実の競馬界にも、すでにポジティブな影響を及ぼし始めている。

関連リンク

『ウマ娘 プリティーダービー』公式サイト
Twitter「ウマ娘プロジェクト公式アカウント」
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