このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー

高性能で満足の「Xperia 5 III」だが、いずれ出るであろうSIMフリー版が気になる (1/2)

文●中山 智 編集●ASCII

2021年11月12日 10時00分

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 ソニーのスマートフォンのラインアップでハイエンドコンパクトモデルに位置する「Xperia 5」シリーズ。その3世代目となる「Xperia 5 III」が、11月12日にドコモ、au、ソフトバンクの各キャリアから発売される。今回はソフトバンク版のテスト機(SIM装着不可・各種ベンチマークアプリインストール制限有)を借りてのレポート記事をお届けする。

 なお、各キャリアの端末価格だが、ドコモが11万3256円、auが12万1405円、ソフトバンクが13万7520円と、キャリアによって約2万円強の違いがある。

ソニーのコンパクト・ハイエンドモデル「Xperia 5 III」

レポートに使用したのはソフトバンク版

スペックはハイエンドだが
ストレージ容量がやや物足りない

 スペックを見ると、SoCはSnapdragon 888、メモリーは8GB、ストレージは128GB。プロセッサーは最新かつハイエンドモデルではあるものの、メモリーとストレージは昨年発売された前モデルの「Xperia 5 II」のキャリアモデルと同じ(SIMフリーモデルはストレージ256GB)。同じくXperiaのハイエンドモデルに位置する「Xperia 1 III」はメモリー12GB、ストレージ256GBを採用しているので、やや物足りなさを感じる。

 ディスプレーは、6.1型(21:9、1080×2520ドット、120Hz)の有機ELを採用。21:9はシネスコサイズとほぼ同じアスペクト比でノッチやパンチホールもないため、映画などの映像コンテンツを画面一杯に楽しめるのはうれしい。120Hzのリフレッシュレートに加えHDRに対応しているため、実際に映像をみてみると、ハイクオリティーでスクロールなどの表示も滑らかだ。

6.1型でグリップはしやすい

前面カメラ部分はノッチではない

本体下部のベゼルも細い

 画面を手軽に分割して別のアプリを表示する「21:9マルチウィンドウ」も引き続き搭載。表示は小さくなるものの、21:9は画面分割しても使いやすい比率で、動画を見ながらウェブサイトの閲覧といった作業がしやすい。

エッジ部分をタップして、21:9マルチウィンドウを呼び出せる

21:9は画面を分割して使いやすい

片手で持てて軽い
さらにバッテリー容量も大きいのがメリット

 本体サイズは約68×157×8.2mmと、昨今のハイエンドモデルのなかではコンパクトな部類に入る。重量も約168gと軽量なため、手にフィットするコンパクトで軽量なハイエンドモデルを狙っているユーザーにはピッタリだ。

 コンパクトなサイズながら、搭載されているバッテリーは4500mAhと大容量。急速充電(USB PD)にも対応しており、約30分で50%ほどの充電が可能となっている。またバッテリーを長持ちさせる「STAMINAモード」や、充電中にゲームをプレイする場合にバッテリーを介さず、システムに電力を直接供給することで、発熱とバッテリーの劣化を防ぐ「HSパワーコントロール」も搭載している。

バッテリー残量60%台でPD 60Wのアダプターを使用すると、約16Wで充電されていた

HSパワーコントロールをオンにすれば、充電しながらゲームをするときにバッテリーに負荷がかからない

 物理ボタンは本体右側面に配置されており、上から音量調節、指紋認証センサー一体型電源ボタン、Googleアシスタント呼び出し、シャッターボタンとなっている。アシスタント呼び出しキーと電源ボタンは出っ張っておらず、スマホホルダーなどで挟んで使う場合に邪魔にならない。

本体右側面

シルバーの部分が指紋認証センサー一体型電源ボタンで、その左がアシスタント呼び出しキー

シャッターボタンには、ローレット加工などは施されていない

 本体底面には給電などに使うType-Cがあり、本体上部には3.5mmのヘッドホンジャックを搭載。有線接続のヘッドホンは音の遅延がほぼ無いため、遅延を気にするゲームユーザーにはうれしい。また本体スピーカーからの出力も、左右のバランス調整や、本体の振動なども調整されており、雑音が少なく聞きやすい。

 そのほか360 Reality Audioなどにも対応しており、音楽プレーヤーとしてスマートフォンを活用しているユーザーにはピッタリだ。ただしワンセグ・フルセグはサポートしておらず、FMラジオを搭載している。

テレビ機能はないが、FMラジオが聴ける

 SIMスロットは本体左側面にあり、nanoSIM×1とmicroSD×1をセット可能。シングルSIM仕様で、eSIMには非対応。最近は日本メーカー製のスマートフォンでも、キャリア版でeSIMに対応したデュアルSIMモデルが登場しているので、残念なポイントだ。

本体左側面にはSIMトレーを配置

SIMトレーはピンを使わずに引き出せる

本体上部にヘッドホン端子を装備

本体下部のUSB Type-C

 モバイル通信は5Gに対応。ただしSub 6のみでミリ波(mmWAVE)には非対応。対応バンドは販売している各キャリアに合わせた仕様となっている。

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