イメージセンサーの画素数は他メーカーのフラッグシップ端末より低いが、これはあえての選択。そもそもソニーは6400万画素のソニー製イメージセンサー「IMX686」を他メーカーに提供しており、いつでもXperiaに載せることは可能だ。
トリプルカメラ、レンズ構成、120fps高速読み出し、そして全体の統一感という点で現在のイメージセンサーが最適だと判断しているのだ。
今回テスト撮影して改めて感じたのは、3つのリアカメラで色調が統一されていること。カメラを切り替えると色がガラリと変わってしまうような使いにくさが、Xperia 1 IVにはない。
もちろん、85~125mmのペリスコープ式望遠光学ズームレンズも画質の劣化がないので安心してズーム操作できる。最大倍率を15.6倍に抑えている点もカメラメーカーでもあるソニーの良心からの判断だ。さすがに40インチを超えるテレビに表示すると若干の粗さを感じるが、鑑賞に堪える画質だと感じた。
夜景モードは強い光源の白飛びを従来モデルより抑えているが、この点はサムスンやシャオミの端末と比べるといま一歩だ。
逆に暗部ノイズの低さについては他メーカーより優れている。撮像素子を知り尽くすソニーの実力発揮である。
価格はちょっとお高めだが、使うほどにそれだけの価値があると実感
さすがソニーの最上位モデルなのである
3つのカメラのいずれでも最新機能を利用でき、また、色調が統一されているのは非常に使い勝手がいい。ビジュアル、オーディオの鑑賞機能はソニーの技術が搭載されているので申し分なし。
価格はちょっとお高めだが、使うほどにそれだけの価値があると実感できるまさにソニーのフラッグシップスマホなのである。