ディスプレーについては細かな仕様は公表されていないが、高輝度、高色純度、広視野角を謳うIGZO液晶が採用されているだけに、実測した色域はsRGBカバー率が98.5%、AdobeRGBカバー率が73.2%、DCI-P3カバー率が73.7%と広かった。モバイルノートPCとしては平均以上の色域を備えている。
ウェブカメラについてはFCCLの従来モデルではあまりよい結果が得られていなかったが、今回同じ条件の室内灯下で撮影したところ、明るく、自然な発色で撮影できた。これだけ健康的な肌色で撮影できるのであれば、ビデオ会議用途なら実用十分な画質だ。
世界最軽量でもさすが12世代の威力
11世代コア搭載のMHを圧倒だ
最後にパフォーマンスをチェックしよう。試用機の主要スペックはCore i7-1255U(10コア[Pコア×2、Eコア×8]、12スレッド、最大4.70GHz)/RAM16GB(LPDDR4X-4266)/SSD512GB(PCIe Gen4 x4接続)。比較対象機種としてはCore i7-1165G7(4コア、8スレッド、最大4.70GHz)/RAM8GB(DDR4-3200)/SSD512GB(PCIe Gen3 x4接続)の「LIFEBOOK MH」を使用した。
まずCPU性能だが、LIFEBOOK UHはCINEBENCH R23で7527pts、CINEBENCH R20で2891pts、CINEBENCH R15で1241cbとなった。LIFEBOOK MHは3965pts、1574pts、687cbだったので、LIFEBOOK UHは約1.90倍、約1.84倍、約1.81倍のスコアを記録したことになる。前世代マシンを持っている方の買い換えを、強烈に後押しするほどの結果だ。
3Dグラフィックス性能は、LIFEBOOK UHは「3DMark」のTime Spyで1851、Fire Strikeで4855、Wild Lifeで13653となった。LIFEBOOK MHは1324、3295、8107だったので、LIFEBOOK UHは約1.40倍、約1.47倍、約1.68倍のスコアを記録したことになる。実際、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7228(やや快適)を記録しており、LIFEBOOK UHは同クラスの3Dゲームであればストレスなくプレイできる性能を備えているわけだ。

「3DMark」のTime Spyは1851、Fire Strikeは4855、Wild Lifeは13653、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7228(やや快適)
ストレージ速度は、「CrystalDiskMark 8.0.4a」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で3587.12MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で3341.29MB/sとなった。PCIe Gen4 x4接続のSSDとしてはやや物足りない結果だが、LIFEBOOK UHがメインターゲットとするビジネスユースにおいては十二分なパフォーマンスを備えている。
バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40%、バッテリー残量5%までという条件でYouTube動画を連続再生したところ、3時間50分動作した。試用機のバッテリー容量は25Whだ。より長時間利用したいのであれば64Whバッテリー搭載モデルを選択しよう。
最軽量クラスのマシンを欲しているのなら
最初に検討すべき1台である
LIFEBOOK UH最大の魅力は世界最軽量ボディーを前提条件にした選択肢の広さ。これをもとに、大容量バッテリー搭載モデル、5G搭載モデル、そしてコンバーチブルタイプの2 in 1 PCと目的に応じたマシンを選択できる。各カテゴリーでの世界最軽量クラスのマシンを欲しているのなら、LIFEBOOK UHは最初に検討すべき1台である。