「AirTrigger」はさらに強化も複雑化が気になる
続いてゲームに特化した機能を確認すると、代表的な機能となるのは「AirTrigger 6」であろう。これはディスプレーのタッチ以外でのゲーム操作を実現するもので、1つは右側面、横にした状態で上部の左右に設置されている超音波タッチセンサーを用いた操作。こちらは初代ROG Phoneから搭載されているものだが、代を重ねるごとに強化がなされている。
実際ROG Phone 6ではセンサーをタップするだけでなく、スワイプやスライド、そして1つのセンサーに、場所に応じて2つの操作を割り当てられる「デュアルパーティション」や、センサーのタッチとスライドを組み合わせた「デュアルコントロール」など9つの操作が設定可能となっている。超音波センサーによる操作のしやすさはゲームによって相性もあるだけに、自分でしっくりくる操作ができるようさまざまなカスタマイズを試してみるといいだろう。
そしてもう1つは本体の動きで操作する「モーションコントロール」。こちらも本体を傾けるだけでなく、動かす、振るなど10のジェスチャーが用意されている。感度も調整できるので、うまく活用すればゲームによっては超音波タッチセンサーより快適なプレイを実現できるかもしれない。
そしてゲーミングに関する設定などを担うのが、1つはホーム画面の下部のアイコンをタップして呼び出せる「Armoury Crate」。こちらでは端末のパフォーマンスやAuraライト、AirTrigger 6の感度など基本的な操作の設定が可能だ。
そしてもう1つが、ゲームプレイ時に画面左右の上から斜め下にスワイプすると現れる「Game Genie」。こちらは通話着信や通知のコントロールや、AirTrigger 6のボタン配置などゲームプレイ時の細かな設定をするものだが、ROG PhoneのGame Genieは宇宙船のような、よりSF的なインターフェースに変更されている。
もちろんゲーミング専用の周辺機器もいくつか用意されており、先に触れたAeroActive Cooler 6のほか、専用のゲームパッド「Kunai 3 Gamepad」も利用可能だ。スマートフォンゲームはコントローラー非対応のものが多いのだが、スマートフォンと同じメーカーが作っていることもあって、コントローラー非対応のゲームにもカスタマイズによる対応ができる点はうれしいところだ。
ただ、これだけ多様な操作ができるようになると、気になるのがどうしても設定が複雑になり、事前の設定や調整に手間がかかってしまうこと。最適な設定は人によって違うだろうし、チートなどの問題も出てくるので難しい部分もあるだろうが、ゲームメーカーと協力してオススメ設定を用意するなどの取り組みもそろそろ必要ではないかと感じてしまう。