荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ”

iPhoneで猫を撮るのがとても楽しくなる「SnapGrip」を使ってみた!

文●荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

2023年03月29日 12時00分

あご乗せ猫を、床すれすれからローアングル撮影。2023年3月 アップル iPhone 14 Pro

 数ヵ月前のこと、iPhoneで猫を撮るのに超便利なアイテムを見つけちゃったのである。今の時代、身近な猫と遊びながら撮るのに最適なカメラといえば、スマホだからね。

 これまで、猫が足元に来ても、後ろに来ても、撫でながらでも、ぱっと撮れるようにあれこれ工夫してたから、特に困ってはいなかったのだけど、このアイテムを付けたら多くの工夫を無にするレベルで、すごく快適で撮影が楽しくなったのだ。

 それが、SHIFTCAMの「SnapGrip」。これは、iPhoneの背中にマグネットでぺたっとくっつけて使う撮影用のグリップで、iPhoneとBluetoothでつながり、ワイヤレスでシャッターも切れる。どのくらい楽しいのかを、いつもお世話になってる「保護猫シェルター QUEUE」の猫たちで見てみたい。

iPhone 14 Pro(+純正のMagSafe対応ケース)の背中にペたっとくっつけた「SnapGrip」。見てのとおり、撮影用のグリップでシャッターが付いてるのだ。

 使うときは、MagSafe対応のiPhone(ケースを付けてるときはMagSafe対応ケースであること)の背中にペタン。ただそれだけ。MagSafe対応のケースじゃないとか、MagSafe対応iPhoneじゃないって人でも、付属のマグネットシールを背面に貼れば使える(シールを貼ることに抵抗がある人もいるだろうけど、それはしょうがない)。

 そうすると、カメラを持つときのように右手でちゃんとグリップできるのだ。上の写真のように、縦位置に装着すると縦撮影がめちゃはかどるのだ。

上から縦位置でパシャリ、ってのも片手で撮れたりするのである。真上から撮ってもカメラ目線。2023年3月 アップル iPhone 14 Pro

 気に入ってるのは、このグリップを使ったローアングル撮影(冒頭写真もそう)。下の写真のように持てば、ローアングル撮影がめちゃはかどるのだ。このグリップがないと、このアングルで構えたとき、右手の手首がちょっとしんどいからね。

こう持てば、楽な姿勢でローアングル撮影できるのだ。これは素晴らしすぎる。

猫ベッドの中にiPhoneを差し入れてローアングルカット。ローアングルでもカメラ目線。2023年3月 アップル iPhone 14 Pro

 マグネットでぺたっとくっつけるだけなので、横向きで付ければ横位置撮影も普通に撮れる。これがいちばんポピュラーな使い方だ。

普通はこう装着して、横位置で気持ちよく撮れる。カメラ慣れしてる人には使いやすいグリップだ。

 普段、カメラを使い慣れてる人には、このグリップで構えが安定する感じがたまらない。

普通の高さ、アングルで普通に撮ってみた。顔を蹴られても蹴られてもカメラ目線。2023年3月 アップル iPhone 14 Pro

 と、同じような写真が続いたんだけど、このハチワレ、蹴られようが何されようが、ずっとカメラ目線なのが面白かったのだ。iPhoneが気になってしょうがなかったらしい。そこまでされてもカメラ目線とは、おぬし、プロだな。

 というのはさておき、片手でのグリップが安定するから、左手で撫でながら右手で撮るのも問題なし。これはいいよね。

左手で猫を撫でながら右手で撮るとかも安心。グリップがないと、片手保持は……特に手が小さい人は大変だった。2023年3月 アップル iPhone 14 Pro

 マグネットでくっついてるだけだから、縦・横に付け替えも簡単なのがいい。斜めに付けても、上下逆さに付けても(カメラ部をふさがない限り)OKだし、グリップとiPhoneはBluetoothでつながってるので、本体とくっつけなくてもリモコンとして使えるのだ。

 例えば、この猫の手足はどうなってるんだー、という写真。

頭の後ろから足が生えてる、みたいに見えて面白かったので。2023年3月 アップル iPhone 14 Pro

 実は、上から見るとこうなってました、なのだけど、この写真、ちょっと高いところにいたので左手にiPhoneを持ち、右手にSnapGripを持ってリモート撮影したのだ。

左手を伸ばしてiPhoneを持ち、だいたいのアングルを合わせて右手に持ったSnapGripで撮ってみたの図。

 つまり、縦位置グリップ、横位置グリップ、ワイヤレスリモコンと自由に使えるのがお気に入りなのである。写真は好きなスタイルで好きなように撮るべし、だ。

 MagSafeが必須(本体がMagSafe対応でも、ケースが未対応だと磁力が足りなくて、ぼとんと落としたりします)ではあるんだけど、これだけ自在に楽しめれば満足ですわ。

■Amazon.co.jpで購入
 

筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング