グーグルは開発者会議「Google I/O」を5月10日(現地時間)に開催しました。AIの話がメインになるだろうとは予想していましたが、まさかここまで盛りだくさんとは! これから検索をはじめとするグーグルのあらゆるサービスに「AIが一気に組み込まれていくんだな」というのが、よくわかるキーノートでした。
その中で筆者が注目したトピックスの1つ目は、グーグルの大規模言語モデル「Bard」が、日本語に対応したこと。早速確認したら、本当に使えるようになっていました。まだ試験運用中ですが、ChatGPTの有力対抗馬として日本でも今後、話題の的となるのは間違いありません。
2つ目はそのAI×Androidの最新機能。今夏にもベータ版が登場するという「Magic Compose」は、メッセージの文脈に基づいてAIが返事を考えてくれるというもの。筆者はライターのくせに筆無精で返信が遅れがちなので、これはとても気になる機能です。もうひとつ、Googleフォト向けの「Magic Editor」は、もはや「写真とは何か?」の概念が変わってしまいそう。ですが、映え写真を作るのには良さそうです。
3つ目は「デバイスを探す」機能のアップデートと、位置情報タグの悪用を防ぐ取り組みについて。少し前にアップルとグーグルが、業界規格を提案したというニュースがありましたが、ここにつながっていたのかと合点がいきました。
そして、4つ目はやっぱりハードウェア。「Pixel 3a」以来4年ぶりに、ドコモからも発売される「Google Pixel 7a」は、筆者もひと足先に試しましたが、上位モデルにまったく見劣りしない、かなりお買い得な高コスパモデルだと思います。逆に折りたたみの「Google Pixel Fold」は、その使い勝手が気になるものの、25万3000円という価格と283gという重さに怯んでしまいました。
Google Pixel TabletとNest Hubの未来
個人的に一番気になったのは、実は「Google Pixel Tablet」です。専用のスピーカースタンドで据え置きにもできて、音声操作やスマートホームのHubにもなるということですが、ということはスマートディスプレイの「Google Nest Hub」は、もう出ないのかな?と少し寂しく思ってしまいました。タブレットの方ができることは多いですが、家で使うならもっとシンプルでお安い方がいいのでは?という気もします。
最後にこの先のデバイスの話では、Samsungやクアルコムと開発中という没入型XRが楽しみです。「Google Daydream」も、「Galaxy Gear VR」も持っていた筆者としては、一足飛びの進化が待ち遠しいです。