通信量が少ない人はirumoもライバルに
そんなY!mobileとUQ mobileにはもう1つライバルが出現した。ドコモ「irumo」だ。0.5GBプランはやや特殊な存在なので今回は省くとして、3GB/6GB/9GBの3プランを用意。3GBでは基本料金が2167円だが、固定回線セット割とクレジットカード割の適用で880円。しかも、Y!mobileやUQ mobileと同様にショップでの対応も受けられる。
Y!mobileの新プランとドコモ「irumo」との比較
ただし、irumoはさらに上にあるのは6GBと9GBだけ。もう少し多い通信量が使いたくて、店舗対応が必要でないならahamoという選択肢もある。なお、irumoにはY!mobileやUQ mobileと異なり、使い切れなかった通信量の翌月繰り越しは用意されていない。
3サービスとも、固定回線セット割がないとかなり割高になってしまう点は共通。割引対象のクレジットカードは3社とも年会費無料で利用できるが、固定回線はそうはいかない。なので、料金を重視してこれら3サービスを選ぶ際は、自宅の回線次第ではある。ただしUQ mobileだけは「auでんき」の契約でも同等の割引が受けられる。
UQ mobileの混乱をよそに
従来プランをそのまま進化させたY!mobile
今回のY!mobileの新プランと6月にスタートしたUQ mobileの新プランをわかりやすく言えば、UQ mobileは施策を複雑にしてわかりにくくなり、UQ mobileならではのメリットを一部失ったプランになったのに対し、Y!mobileは基本的な部分は変えずに、全体的にわずかに値上げ傾向ではありながらも、UQ mobileに対抗した部分もあったり、さらに便利にした部分もあると言える。
従来のUQ mobileであれば、通信速度を低速に切り替えて通信量を節約できる点がメリットだったが、これがUQ mobileの「トクトクプラン」「コミコミプラン」ではなくなった。そのため、UQ mobileの新プランが合わないのなら、Y!mobileに移行するというのもありだろう。多少の値上げはあったにせよ、わかりやすいプランを維持している点は評価したい。
なお、現在の「シンプル」から「シンプル2」に移行すべきかどうかだが、基本的には現行プランを維持しておいたほうがいいだろう。例外は容量の区切りの関係で料金が安くなる人、ほとんど使わない月がありそうな人は、新しい「シンプル2」のほうがお得になる可能性がある程度だ。