主要格安SIMの料金表とともに、格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。先週の話題は、povo2.0が「データ使い放題」まとめ売りで、実質月3278円で使い放題に。また、楽天モバイルは身に覚えのないeSIM再発行で注意喚起をしている。

povo2.0が大盛り系のトッピングを2種追加。実質月3278円で「使い放題」または月100GB利用可能

povo2.0が「データ使い放題（7日間）」12回分をまとめ売り
実質的に月3278円でau回線が使い放題に

　povo2.0が、新規のデータトッピングとして、「データ使い放題（7日間）12回分」（終了日未定）を開始。料金は9834円。

　この「データ使い放題（7日間）12回分」は、購入時点で1回目が即時適用。残り11回分の引換コード（160日間有効）がメールアドレスに送られてくるので、自由なタイミングで利用できる。

　「データ使い放題（7日間）」自体は、購入完了24時間経過ごとに1日として扱い、期間満了日の23時59分59秒まで有効。要は、“7日間”と言いつつも、日付が変わった直後に適用すれば実質8日間使える。

実質8日間使い放題のトッピングを12回分セットで提供する

　これはつまり、4回分にあたる月3278円で1ヵ月のデータ通信が使い放題という計算。楽天モバイル「Rakuten最強プラン」の月20GB以上時と同額なので、全面対抗したサービス内容と見ていいだろう。しかもpovo2.0なら、5Gを含むau網で使い放題なので（楽天モバイルはauローミングでは4G＆800Hz帯のみ）、アドバンテージありというわけだ。

　なお、povo2.0の「データ使い放題」については、通信量の上限はないが、「ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります」という注意書きは記されている。

　povo2.0は、「データ追加300GB（90日間）」も同額の9834円で提供開始。こちらは1ヵ月あたり100GBになるが、「データ使い放題（7日間）12回分」のように8日ごとにトッピングの適用は不要なので、その面では便利と言える。なお、ドコモ「ahamo大盛り」（月4950円）との比較では、1回5分までの通話定額こそ含まれないが、月あたりでは1500円以上安くなる計算だ。

90日間300GBのトッピングも同額で販売開始。こちらはahamo大盛り対抗？ 月100GBあれば十分!?

楽天モバイル、eSIMの不正な再発行について注意喚起
eSIM再発行が手軽なのはいいが、やや課題ありか

　楽天モバイルは、「【重要】身に覚えのないeSIMの再発行にご注意ください」という文章を公式サイト上に掲示。不正な方法でeSIMを再発行される事案が発生しているとして、ユーザーに注意を喚起している。

楽天モバイルが不正なeSIM再発行で注意喚起。気づかない間にスマホの回線を乗っ取られるケースが実際に発生しているようだ

　楽天モバイルでeSIMの再発行をするには、オンラインの「my楽天モバイル」にアクセスして申請。その後は、メールによるワンタイムパスワード認証のみと、比較的容易な手続きになっている。

　それ自体はスマホを頻繁に使い分けるユーザーにとっては便利ではあったのだが、セキュリティー面で甘さがあったのも事実。特にパスワードの使い回しなどで、メールアドレスとパスワードのセットが流出してしまうと、比較的容易にスマホを乗っ取られる事態も考えられる。

　対応策として、楽天モバイルでは「パスワードを使い回さない」「ログイン通知機能の活用やログイン履歴の定期的な確認」とともに、「楽天ID（メールアドレス以外でも可）・パスワードの変更」を挙げている。

人気の音声通話付きSIMの料金表（税込）

^{※1：au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある
※2：加入から7ヵ月無料のキャンペーンで通信量が増量される（以降、月550円）
※3：加入から6ヵ月間無料のキャンペーンで通信量が増量される（以降、月550円）}