このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー

6万4000円の低価格折りたたみスマホ「Blackview Hero 10」は普段使いなら問題ナシで使いやすい (2/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2024年05月20日 20時00分

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折りたたみならではのスタイルが便利

 折りたたみスマートフォンはヒンジを途中で止めてL字型にして使える「フレックスモード」に対応するものが多い。Hero 10も閉じる側は約30度、開く側は約150度で止めることが可能だ。三脚がない時の写真撮影や、ビデオ会議時などで便利に使える。

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ヒンジを閉じた側で止めてみた

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開いた側では150度くらいで止められる

 カメラアプリはフレックスモードにしたうえで、アプリ内のアイコンをタップすると上半分がライブプレビュー、下半分に操作ボタンが並ぶ。自動では切り替わらないものの、慣れれば手間ではない。自撮りするときなどに便利な機能だ。

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カメラアプリは手動で上下分割表示にできる

 ちょっとした便利な機能として、iPhoneのダイナミックアイランド的な表示にも対応する。バッテリーの充電中、アラーム、音楽再生、電話着信時などにディスプレー上部にポップアップで表示される。

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ダイナミックアイランド風の表示にも対応

1億800万画素カメラで気軽に撮影が楽しめる

 カメラの機能は極めてベーシックだ。1億800万画素カメラを搭載しているが、通常はピクセルビニングにより1200万画素撮影となる。カメラのモードは1億800万画素固定で撮影する「108MP」もあり、「ナイトモード」「動画」「画像」「美顔」「もっと見る」と並ぶ。もっと見るの中にはポートレートやプロモードもある。

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カメラのUI(左)。1億800万画素撮影も可能(中)。もっと見るの中のモード(右)

 以下はHero 10で撮影した作例だ。

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超広角

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広角(1200万画素)

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広角(1億800万画素)

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デジタル4倍(最大倍率)

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近距離撮影

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ナイトモード

【まとめ】折りたたみユーザーを増やす戦略モデル

 Hero 10の価格は約6万7000円で、4Gモデルながらかなり思い切った価格設定だ。日本ではnubiaの「nubia Flip 5G」が7万9800円なので1万円以上安い計算だ。「Libero Flip 5G」が6万3000円ではあるもののキャリアモデルであり、Hero 10は純粋なSIMフリーモデルとしては最低価格ということになる。

 なお、技適は現時点ではパッケージに記載があり、今後ファームアップデートで本体に反映されると思われる(メーカーによると今回評価したモデルはヨーロッパ向けとのこと)。

 折りたたみスマートフォンはまだまだニッチな製品だが、価格がこなれてくればポケットにも手軽に入れられる小型モデルとして、一定の需要を引き付けられるだろう。必要十分な機能とオシャレなデザインのHero 10、日本でも今後注目される製品になるかもしれない。

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折りたたみモデルへの注目を集める製品になるかも!?

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